▼ episode . 33 ページ33
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「 りっちゃん…ｯ、もぅ、分からないよ…ｯ！」
( 立花 )「 ほらほら泣かないの 」
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どうして爆豪くんが目を合わせてくれないのか、
どうして爆豪くんが私と話してくれないのか。
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どうして、どうして。
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どうして、
私の中で爆豪くんの存在が、
こんなに大きくなっているのか。
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( 立花 )「 あーあ、可愛い顔がもったいない 」
「 うる…ｯ、さいｯ… 」
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ブレザーの袖から自分のセーターを出すと、
私の涙を拭って『 泣きすぎ 』と笑うりっちゃん。
『 だってぇぇええ…ｯ 』と泣きつく私を、
ふんわりと優しく抱きとめて、
『 はいはい、爆豪くんがね、なんでかね 』と
私の頭を撫でた。すごく落ち着く。
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私が泣き止むまで抱きしめてくれて、
『 ありがとりっちゃん 』と体を離す。
優しく微笑むりっちゃんを見ると、
さらに涙が出てきそうになった。
それを我慢して爆豪くんへの気持ちを
りっちゃんにぶつけるようにして、
全部、全部、吐き出した。
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「 爆豪くんの照れる顔とか、たまあに見せる笑顔とか、」
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照れながら笑う爆豪くんの顔。
楽しそうに話す爆豪くんの表情。
なんでも器用にこなしちゃって、
そのくせこういうことには不器用で。
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「 たまあに見せる優しさとか、」
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たまあに見せる無邪気な笑顔とか。
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「 気づいたらもう、」
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爆豪くんに心を奪われていて。
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「 私は、爆豪くんのことが、」
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真っ直ぐりっちゃんを見つめて、
最後の気持ちを吐き出そうとすると、
『 待って 』と人差し指を私の唇の前に置いて、
にやりｯ と悪そうに笑った。
ぽかんｯ としていると、
『 それは本人に言わないと意味ないから 』と
後ろを指さしたりっちゃん。
指さした先には、
息を切らした爆豪くんがいて。
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私の姿を見つけると、
私の前に立って恥ずかしそうに、
私を見つめると爆豪くんは口を開いた。
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「 …ｯ、俺の話を、聞いてください…ｯ 」
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ゆう(プロフ) - すごくすごく面白かったです。切島くん上鳴くんの絡みもとても可愛くて読んでいて癒されました。素敵な作品に出会えて良かったです。 (2023年5月1日 7時) (
レス) @page44 id: 6bc977c9c0 (このIDを非表示/違反報告)
肉じゃが - 今日最初から全部見ました…！もつ爆豪君の可愛さとかっこよさが出てて本当に最高の作品です…！電気君達の友情も出てきて本当に大好きでふ！これからも頑張ってください！！ (2023年1月11日 12時) (レス) id: 36659b40b7 (このIDを非表示/違反報告)
なる - 1番初めの半間君からずっと見てます!! 東リベとヒロアカどっちも好きなのでめっちゃドタイプです! これからも頑張ってください！！！！ (2022年8月18日 12時) (レス) id: 4373cfedf7 (このIDを非表示/違反報告)
しおらん(プロフ) - 凄く良かったです。新鮮な爆豪が見れて…こんな爆豪も全然ありすぎてキュンキュンさがほんと止まりませんでした。大好きです。これからも色々小説楽しみにしています！ありがとうございました (2021年9月8日 19時) (レス) id: 7c779db0ef (このIDを非表示/違反報告)
ゆた(プロフ) - 月見おはぎさん» 2年たった今でも読んで頂いてありがとうございます（ ; ; ） (2021年5月30日 6時) (レス) id: acb47aa965 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るた。 x他1人 | 作成日時：2019年2月6日 22時
