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『…俺辛そうだった?』
その問いかけに、
何を今更と思ってしまった。
だって、泣いてたじゃん。
頑張って耐えながら
後一歩のところで
綺麗な雫を
溢したじゃない。
「私にはそう見えた」
そう答えると
彼はまた、黙ってしまった。
私の発言で
気を悪くしたのかな。
というかもはや
聞いてたのかすらも分かんないし。
そんくらいの無反応。
でもまぁよく考えれば
隣のクラスだから、接点もないし
今までも、凄くかっこいい子がいるって
有名だったから、私が一方的に知ってただけ。
勝手に気遣うだけ
私が損だ。
駅に着いて
家に帰ってしまえば、終わり。
今日のご飯なんだろう
録画何が溜まってたっけ
なんて、
目の前のことから
思考を逸らしてみたりして
後少しとなった駅までの道を
歩いてる時だった。
隣の足音が消えてることに気付いて
後ろを振り返ると
数歩先にあるシルエットがゆらりと揺れる。
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『…慰めてって言ったら?』
そう放たれた言葉からは
さっきの自嘲的な声色は見えなかった。
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ソヒ(プロフ) - 名もなき関係の話めっちゃ好きです!!他のストーリーのパスワードを教えて欲しえて欲しいです! (3月27日 13時) (レス) id: e4ee2c1a20 (このIDを非表示/違反報告)
ばにららて(プロフ) - るるさん» コメントありがとうございます♡以前、Twitterでこの作品を途中まで連載しておりましたが今はストップしており他には執筆しておりません無断転載かもしれません(>_<)教えて頂きありがとうございます!作品を大好きだと言っていただけてとても嬉しいです♡ (2月5日 13時) (レス) id: cb0c87c3e1 (このIDを非表示/違反報告)
るる(プロフ) - 突然ごめんなさい!ばにららてさんは占ツクの他に執筆活動されてますか?この作品と全く同じものを見つけたので、他にもされているのなら私の勘違いですが…。この作品大好きなので気になりました。今後の作品も楽しみです!!♡ (9月30日 22時) (レス) id: c0c24767cc (このIDを非表示/違反報告)
ばにららて(プロフ) - ふるーつよーぐるとさん» いつもありがとうございます!そう言っていただけてすごく嬉しいです!スングァンちゃん、上手く書けるか分かりませんが考えてみますね!^ ^ (2021年8月17日 13時) (レス) id: cb0c87c3e1 (このIDを非表示/違反報告)
ふるーつよーぐると(プロフ) - ばにららてさんの小説が大好きなもので、何度もリクエストしてしまい申し訳ありません!お時間がある時で大丈夫です! (2021年8月15日 1時) (レス) id: fff8310618 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ばにららて | 作成日時:2021年7月12日 19時