恋するロマンチック・ベイベ / Renjun ページ8
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「あのさ、Aのこと、Aって呼んで、も、いい？」
少し消え入りそうな声でまっすぐ目を見て言うロンジュンくんはすごいタイミングで夕日をバックにしていたから、いつもの何百倍もとても綺麗に見えて、こんな美しい人がこの世にいるんだなあ、下の名前で呼ばれるの恥ずかしいな、なんて考えながらぼーっとしたまんま頷いた。
するとロンジュンくんはとても嬉しそうに笑って「A」と呼んできた。あまりにも突然の事で声は出なかったけど、無意識に目をぱちぱちさせながら口をこれでもかと言うくらい大きく開いてしまったけどそんなこと気にする余裕なんてなくて、「顔」とロンジュンくんがまた大きな口を開けて笑っているのをひたすら見ていた。
神様、今日私は死んでしまうのでしょうか？だって、今の今まで一度も進展がなかった私の片想いがとんでもないスピードで進んでいってるのですから！心臓があの日のようにバクバクと音を立て出して、ロンジュンくんに気づかれないようにするのに必死になりながら、ずっとロンジュンくんの話に相槌を打つ。
見覚えのある公園が見えたところで思わず繋がれた手を引いて止まる。ロンジュンくんが「うおっ」と声を出して遅れて止まった。
「家もうすぐそこで…急に止まっちゃってごめんなさい」
公園の斜め前の一軒家を指差して緊張気味に笑いながら彼に伝える。ロンジュンくんはおーと言って名残惜しそうな顔をしながら手を離してくれた。その顔は何…？と聞きたいけど、もう時間も遅いしチキンだからそんなこと聞けないしで諦めた。
「んじゃあ、また明日な、A」
「う、うん、また明日…」
ロンジュンくんとまさか手を振りながら別れの挨拶を交わす日が来るなんて思わなくて、ドキドキしながら彼を見ると心臓がキュッとなった。
頭をぺこっと下げて家の門を開けて敷地内に入ろうとした瞬間後ろから手を引かれて前を向かされる。「わっ」と思わず声が出たあと、小さくリップ音が聞こえて一瞬ほっぺたに柔らかい感触がした。
「えっ」
「じゃあな、」
「えっちょ、」
数秒後、呆気に取られた私を前にロンジュンくんは私を玄関の方へ入れてしっかり門を閉めて、ひらひらと手を振って去っていった。
「………夢？」
あまりにも一瞬のことでもう何が何だか分からないまま頬を抓ったけど痛かったから、夢じゃあなかった。それから先のことは覚えていなくて、もしかして両思い？なんて思ってたらいつの間にか寝ていた。
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およぐたいやき(プロフ) - xuzさん» 返信が遅れてしまいすみません(；＿；)！リクエストありがとうございます、もう内容が既に可愛くてキュンキュンしてしまいました…ご期待に添えるかどうか分かりませんが、張り切って書かせていただきますので少々お待ちくださいませ (2021年5月26日 6時) (
レス) id: 89a36e9355 (このIDを非表示/違反報告)
xuz - ジェミンくんと日本人の女の子のお話が読みたいです！まだ韓国語が拙い彼女を可愛いって内心悶絶しながら、手取り足取り支えてあげるジェミンくんが見たいです！笑 (2021年5月22日 20時) (レス) id: 49dfed11a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：およぐたいやき | 作成日時：2021年5月19日 22時
