恋するロマンチック・ベイベ / Renjun ページ5
．
「レモン飴…熱中症予防の？」
「そー、それしかねえけど食べとけよ、元気出るから」
「ありがとう…」
運動部特有の予防用の飴を少し笑いながら私の手のひらに乗せた彼の笑顔に変な違和感を覚えながら、お礼を言って口に放り込んだ。彼はヨシヨシといった顔で何故か私の頭にぐしゃりと手を置いた。
「じゃあなA、がんばれよ」
初めて喋ったとは思えないくらいの彼の優しい笑顔と声にぱちぱちと瞬きを始める。頭には彼の手の感触がまだじんわりと残っていて、状況を必死に整理しようとする度に耳に残った彼の声が聞こえてきて同時に顔が熱くなってくる。心臓も自分に聞こえるくらいドクドクと大きな音を立てだして、どうしてロンジュンくんのこと思い出すだけで！？そう思いながら貰った飴を舐めてふと気づく。
さっきの変な違和感も、今心臓が大きな音を立てて顔が赤くなったのも、全部、ぜんぶ、もしかしてロンジュンくんに特別な感情を抱いてしまったから？そんなまさか、少女漫画みたいな…と頭をブンブン振ったけどロンジュンくんが消えることはなくて。そんな、私がまさか、不毛な恋をしてしまうなんて。しかも一度話しただけで！一度優しくされただけで！自分はこんなにコロッと落ちてしまうんだな、と自覚したところでまた日誌に戻って適当に仕事を終わらせて帰った。その日の記憶はロンジュンくんのこと以外あまりない。
その出来事以降全くロンジュンくんと話すことはなく、飴のお礼になにかあげたいと思ったけどそれごときで？と言われそうだし、というかロンジュンくんは私と放課後話したことすら忘れてそうだしで悶々としていたら私が話しかけることも彼が話しかけてくることもないまま二ヶ月すぎていた。
ドンヒョクくんとは席が近くなって話すことは少し多くなったけどそれだけ。いつもドンヒョクくんがロンジュンくんの席に行くから、ドンヒョクくんを通じて話すことも出来ない。友人からいつも奥手だと言われていたけど本当にここまで奥手とは…トホホ、と思いながら友人の席へと向かった。
彼氏持ちの友人に何かアドバイスを貰いたいけど、その子のことだからポロッとロンジュンくんにこぼしかねないから、好きな人がいるとも言えなかった。まあ元より叶わない恋だし…と変に納得させながら友人の話を相槌を打ちながら聞いた。
．
お気に入り登録や高評価、とても励みになります…！
あまらの会話文の少なさに読みにくいかと思われます、申し訳ないです 汗
恋するロマンチック・ベイベ / Renjun→←恋するロマンチック・ベイベ / Renjun
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 142人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
およぐたいやき(プロフ) - xuzさん» 返信が遅れてしまいすみません(；＿；)！リクエストありがとうございます、もう内容が既に可愛くてキュンキュンしてしまいました…ご期待に添えるかどうか分かりませんが、張り切って書かせていただきますので少々お待ちくださいませ (2021年5月26日 6時) (
レス) id: 89a36e9355 (このIDを非表示/違反報告)
xuz - ジェミンくんと日本人の女の子のお話が読みたいです！まだ韓国語が拙い彼女を可愛いって内心悶絶しながら、手取り足取り支えてあげるジェミンくんが見たいです！笑 (2021年5月22日 20時) (レス) id: 49dfed11a0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：およぐたいやき | 作成日時：2021年5月19日 22時
