恋するロマンチック・ベイベ / Renjun ページ4
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どうしてこんなに好きになってしまったんだろうと、彼を見る度に思う。彼とは同じクラスの左斜め前の席にいるロンジュンくんのことで、彼はそこんじょそこらの女の子よりも十分綺麗な顔をしていてよくつるんでいるドンヒョクくんやジェノくんたちよりもひ弱そうなのに実はそうでもなくて、体育では常にトップに近い成績を持っていて…まるで漫画から現れたかのような出来た美少年だ。
私と彼の接点は同じクラスと言うだけであとはなんにもない。共通の友人がいるわけでもないし、席が隣になったことも前後になったこともない。なのに何故、私が彼に対してこんなに恋焦がれることになってしまったのか、それは二ヶ月前に遡る。
その日は私とイドンヒョクくんの2人が偶然にも日直になってしまい、ドンヒョクくんには部活があるからと私が放課後、ひとりで残って日誌を書いていた。一緒に帰るはずだった友人は彼氏に突然デートに誘われ今度パフェ奢るから！ごめん！と言って去っていき、他の友人や生徒はバイトや部活へと向かっていった。ひとりの教室はなんだか新鮮で、はやく帰りたい気持ちともう少しこのひとりの世界に浸っていたいというポエミーな気持ちが喧嘩していて、今日あった出来事や授業を思い出しながらマイペースに日誌を書いていたとき。ガラッと扉が開く音が聞こえて思わず扉に目を向けた。
「あ」
あちらこちらに砂がついたゼッケンを付けて汗を袖で拭きながらロンジュンくんが少しだけ息を切らしながら教室へと入ってきたのだ。思わず出た声は少し小さくて、急いで口に手を覆ってまた日誌と向き合った。その頃のロンジュンくんのイメージは少し冷たいひとで、自分とは違う世界の人だと決めに決めつけていた私は、申し訳ないけど内心恐怖しかなかった。
「ったくドンヒョクのやつ、ねーじゃん…」
何やらイドンヒョクくんの机を見ながらそう呟いたロンジュンくん。諦めたようにはあ、とため息をついた彼は何故か私の席に近づいて「なあ」と声をかけてきた。
「な、なに？」
「今日ドンヒョクと日直だったんだろ？ごめんな」
「へ？」
申し訳なさそうな彼の顔に頭にはハテナが沢山浮かぶ。どうして彼が謝ったのかよくわからなくて、返事を返そうにも「別に…」なんて適当なものしか返せない。するとロンジュンくんは「日直の仕事ひとりで終わらせるの大変だろ。…これやるよ」と言ってズボンのポケットからレモン飴が1粒出てきて、それを私の手に乗せてくれた。
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恋するロマンチック・ベイベ / Renjun→←愛こそ正義 / Jeno
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およぐたいやき(プロフ) - xuzさん» 返信が遅れてしまいすみません(；＿；)！リクエストありがとうございます、もう内容が既に可愛くてキュンキュンしてしまいました…ご期待に添えるかどうか分かりませんが、張り切って書かせていただきますので少々お待ちくださいませ (2021年5月26日 6時) (
レス) id: 89a36e9355 (このIDを非表示/違反報告)
xuz - ジェミンくんと日本人の女の子のお話が読みたいです！まだ韓国語が拙い彼女を可愛いって内心悶絶しながら、手取り足取り支えてあげるジェミンくんが見たいです！笑 (2021年5月22日 20時) (レス) id: 49dfed11a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：およぐたいやき | 作成日時：2021年5月19日 22時
