第二話 ページ6
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「どう見ても『姫さま』が好きそうなお菓子を作ってるみたいだけど?この証拠はどう否定する〜?」
「そ、それは…!」
「ふふっ、あんまりいじめちゃダメよ 凛月ちゃん。泉ちゃんが『姫さま』を『犯行がバレたあと』に『泣かせた』から、ちょっとやらかしても『Knights』は大丈夫って安心させるためもあるけど、男として、騎士として、先輩として、泉ちゃんは良いところを見せたかっただけなのよ♪」
「黙りなクソオカマ!!」
「流石『姫さま』に絶対の忠誠を捧げる忠実な騎士ですね 瀬名先輩…!!ですがこの不肖朱桜司、瀬名先輩に負けないほどに『姫さま』をお慕いして──」
「かさくんも黙れ!!」
和気藹々としている。微笑ましい会話だ。
だが、あんずには聞き捨てならない言葉が聞こえた。先程までの拒絶され悲しいやら気まずいやらの気持ちは消えたあんずは、Knightsに一歩踏み出した。
「『姫さま』を『泣かせた』?」
「はぁ?どこに引っかかってるわけ?そもそもアンタ、あれだけ牽制したのに入ってくるとか 空気読めなさすぎ──」
「『DDD』の後──Knightsの元に『姫さま』が来てね? 泉ちゃんが『今更来てなんの用? あんな雑魚共に負けたKnightsをきっぱり捨てる気にもなったとか?』って八つ当たりするから…」
「他にもネチネチネチネチとしつこくずっと言っていたのですよ。『俺達を捨てて遠くから見てるあんたにはわかんないだろうね、きっと』」
「『あんた他の奴らのプロデュースもしてるんでしょ?!全部抱えられるほどあんたは暇じゃないし、取捨選択で無様に汚れた負け犬を捨てに来たんでしょ!!あんたはクソ真面目だからこうして対面して言いに来たんでしょ!!』ってね。『姫さま』、本当に無理して見に来てくれてたらしくってさぁ、メイクやら何やらで隠してたけど…見に来てみればKnightsは負けるわ、罵詈雑言浴びせられるわで散々…♪」
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作者名:名無し18599号 | 作成日時:2024年3月12日 15時