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ピンポーン



家について一息ついたところで鳴ったインターホン
ドアを開けた瞬間、思いもよらない人物に
私の動きは止まった。



深「....よっ。ちょっとだけ話せる?」



彼の言葉を聞いて部屋に招き入れる。
私の後ろをついてくる彼は、部屋を見渡し
少しだけ視線を落とした。



深「....なんか、雰囲気変わったな」



最近まであった辰哉の私物はもうない。
あの日、蓮が処分してくれたから。



『それで、用件は何』



声が震える。




深「ん、あの...さ、
俺、Aが好き」



目の前にいる辰哉の目が
真っ直ぐに私を捉えて逃さない。



『聞いたよ...前も』



その好きは私と違うものでしょう?



『仲間として好きでいてくれてるのは
ちゃんとわかってるよ』



苦しいくらいわかってるんだ。



深「違う、そうじゃない」



『何が...違うのよ』



深「俺は、恋愛感情で女の子として
Aが好きなんだ」



『、っ』



深「だから、俺の彼女になって」



近づいて私を抱きしめる辰哉の腕の強さが
それが本当だと感じさせる。



深「付き合おう、俺達」



世界一幸せな瞬間だと思う。
自分の好きな人が抱きしめて
愛の言葉を伝えてくれる。



でもね、もう遅すぎるんだ。



『...そうやってまた都合よく関係を持つの?』



深「...は?」



『だってさ、歩いてたじゃない。女の子と』



深「、っ」



『安心して。私も辰哉以外の人と
そう言う関係だからさ』



私はもう純粋に辰哉を思えない。



『もう、ここには来ないで』



深「ちょっ、A!俺は!」




何も聞きたくない。
辰哉には辰哉の理想の女の子が隣にいたじゃない。



私だって、優しくしてくれるその手を
受け入れてしまったから。




『終わったんだよ、私達は』



無理やり辰哉の体を玄関から押し出すと
扉を閉めた。



外からは私の名を呼ぶ声が聞こえているけれど
しばらく経つとそれも聞こえなくなっていった。

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towa(プロフ) - Meさん» 更新頑張ってください! (2020年8月30日 21時) (レス) id: 066d296756 (このIDを非表示/違反報告)
いちごみるく(プロフ) - いつもドキドキしながら読ませていただいてます!まさかの目黒くんからのプロポーズに驚きました!このまま結婚してしまうのか…という思いと深澤くんとはこのままでいいのかというもどかしい気持ちです。また次の更新を楽しみにしております(^ ^) (2020年7月13日 11時) (レス) id: 22bdbadcae (このIDを非表示/違反報告)
Me(プロフ) - pipiさん» ご指摘ありがとうございます!!修正させていただきました(^O^)気になるところがあれば、いつでも教えてください!! (2020年7月13日 8時) (レス) id: ffa8ccc661 (このIDを非表示/違反報告)
pipi(プロフ) - いつも楽しくお話拝読させて頂いてます!わざわざ言うのも図々しいかと思いコメントするか迷ったのですが、辰哉くんの漢字に誤りがあります!「辰也」ではなく、「辰哉」ですよ!わざわざこのような指摘コメントすみません…これからも更新楽しみにしております!^ ^ (2020年7月13日 5時) (レス) id: 1f11c936ec (このIDを非表示/違反報告)
Me(プロフ) - nan_jluvsickさん» コメントありがとうございます(^^)交差点が大好きで、歌詞の描写を入れた所あります!!これからも楽しんでいただけるように頑張ります(^ω^) (2020年7月9日 13時) (レス) id: ffa8ccc661 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Me | 作成日時:2020年6月30日 22時

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