いけない事しよ？〈SnowMan〉II

85（meguro） ページ36

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目「ここさ、俺の特別な場所。
いつも何かあるとここにきてる」


仕事で落ち込んだ時はもちろん
嬉しい事があった時1人になりたい時
自然と足はこの場所に向かっていた。



目「jrになってから、努力して
どれだけ頑張っても選ばれない事があるって
現実を突きつけられてさ、
何回も辞めようって思ってたんだよね。


でも、そんな時にSnowManへの加入の話をもらって
やっと来たチャンスだなって思ってさ。
最後の賭けだったんだよね、加入は」



『うん』



目「加入が決まってから、毎日ここに来て
ある子を思い出してた。
その子はさ、俺よりもずっと活躍してて
なのに誰よりも努力して、
まだ無名な俺にも優しくしてくれてさ
ずっと忘れられなかった人」



誰よりも努力家で誰よりも優しくて
俺の1番大事な女の子。



目「まあ、その子は誰も知らないまま
ジャニーズから姿を消しちゃったんだけどね。
でも、俺の初恋で今も好きな人」



『....それ』



目「うん。それがA。
まだJr.の時に１回だけ話した事あるんだ。
強気で真っ直ぐで努力家で優しくて
一瞬で好きになった」



再会したのはきっと運命
Aの弱さに気づいたのも
マンションが同じだったのも
マネージャーになったのだって
全部奇跡みたいな運命だと思う。



目「俺はAが好き。
ずっと前から、そして今も。
ふっかさんがまだ忘れられないのなら、
俺が忘れさせる。
俺がAのそばにいて、
弱さも不安も全部受け止めて笑顔にさせるから。


付き合わなくていいって言ったのにごめん。



俺を選んで、A」



何年かかったとしても、
振り向いてくれるまでずっと追いかける。
俺、諦めは悪い方だからさ。



『私....まだふっかの事を好きだった以上に
蓮の事を思えない...と思う』



Aの言葉に、
心臓の速さが増してじわじわと痛みが生まれる。



『でも....



蓮の事を好きになりたい。
蓮にそばにいて欲しい



だから、よろしくお願いします』



俺の目を真剣に見つめるA



ギュッと抱きしめれば、
その細い腕が俺の体を包み込んだ。

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