いけない事しよ？〈SnowMan〉II

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佐「Aー！明日って何時入りだっけ？」



『えっと、明日は11時だよ！』



あれから1週間がたった。
昔の感覚ってのは意外と体に染み付いてるもので、
マネージャー業もジャニーズ事務所の仕事にも
少しずつ慣れてきた。


あの日から、辰哉とは会っていない。
いきなり飛び出した私を気にするそぶりも見せず、
次の日も辰哉は普通だった。
少しだけ傷ついたりもしたけれど、
なんだか納得してる自分がいて。



まあ、辰哉にとって所詮私は
体の相性がいい元戦友が
今はグループのマネージャーになったということだけなのだろう。



目「A、今日のご飯何？」



『ちょっ、毎日行くと思ってる？』



目「でも、来てくれるでしょ？』



あの日の翌日、袋いっぱいの食材を持って
私は蓮の家に行った。
そばにいてくれたお礼をしたかったから。


手料理なんて久しぶりで心配だったけど、
蓮はおいしいおいしいって沢山食べてくれた。



そしてもう１つの目的、
それは私の決意を伝える為。



"私、辰哉以外の人を見てみる。
こんな関係、いつまでも続けていられないから"



もう辰哉との関係を終わりにする。
このままそばにいても、きっとお互いダメになる。
マネージャーとタレントなら尚更だ。



そう告げた私に、蓮は大きく頷いた。



ずるいのかもしれない。
辰哉がいない寂しさを埋めるように
蓮の家に行く。



でも、蓮といる事で気持ちが落ちついて
隣にいるだけで安心することが出来たんだ。



これが、なんて気持ちなのかはわからないけど。




『じゃあ、今日はハンバーグにする』



目「よっしゃ。楽しみにしてる」



ごめんね、蓮
蓮の気持ちを利用するような事して。
でも、辰哉との関係を終わらせるから。



ちょっとだけ、甘えてもいいかな？

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