93（abe） ページ44
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限界だった。
"1番の相談相手"
そこに自分がいる自信は昔からあった。
だから、長期戦になったとしても
そこだけは守りたかったはずなのに。
俺の事を意識せずに
他の男の相談をしてくるAを
めちゃくちゃにしてしまおうって。
『や....めて』
息を切らして俺の体を押してくるAを
もっと強い力で押し返す。
ほら、俺だってひ弱な男なんかじゃない。
『阿部ちゃん...おねがい』
一瞬だった。
Aの目から溢れる涙が目に入って
俺が力を弱めたその一瞬。
俺の体は突き放され、
走り去っていくAの後ろ姿だけが
目に映る。
？「あちゃー、阿部ちゃんやりすぎ」
突然声がして体がビクンと跳ねる。
阿「....見てたの、佐久間」
佐「んー、見ちゃったから隠れてた」
佐久間の差し出された手をつかんで
俺も体を起こす。
阿「...幻滅した？無理やりなんて」
佐久間はうーんと考えると
佐「言ったじゃん。俺は阿部ちゃんの事
応援してるって。
まあ....やり方は間違ってるけど
意識はしてもらえたんじゃない？」
阿「ふっ、なんだよそれ」
佐「それにさ、阿部ちゃんが昔言ってたキスも
Aは知らないんでしょ？
今更別になにも驚かないっていうか。
うわ、これ俺も最低なこと言ってる？」
にゃははと笑う佐久間は
笑顔のままだ。
阿「Aはさ、いつもは強気だけど
本当は繊細で傷つきやすくて。
なにより、甘いんだよ。
自分に厳しいくせに人には甘い。
だからね、Aはきっと
"俺を傷つけるのが怖くて、俺の事も拒否できない"」
目黒の事もそうなんでしょ？
俺はなにも見えていなかった。
見えてるようで、1番現実を見ていなかった。
もうあの頃から5年以上経って、
AにはAの過ごした日々があったって事。
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Me(プロフ) - 華夜さん» コメントありがとうございます(^^)私の中でオチは決まっているんですが、誰と結ばれるか楽しみにしていて欲しいです♪これからも頑張ります(^^) (2020年6月30日 10時) (
レス) id: de8f33b569 (このIDを非表示/違反報告)
華夜(プロフ) - コメント失礼致します。最初はお願いだからふっかさんと結ばれて！！と思ってたのに阿部ちゃんの一途さに切なさと共感する部分があって、阿部ちゃんの恋実って欲しいと涙しました( ；__； ) 応援してます！ (2020年6月30日 2時) (レス) id: 43ffd55534 (このIDを非表示/違反報告)
Me(プロフ) - 詩乃さん» コメントありがとうございます！阿部ちゃん、ちょっとやばい奴になっちゃってますよね...私的に阿部ちゃんを、目的の為なら手段を選ばない人にしたくて（笑）これからも楽しんでいただけるようにがんばります(^^) (2020年6月30日 0時) (レス) id: de8f33b569 (このIDを非表示/違反報告)
詩乃(プロフ) - 楽しく拝読しています！阿部くん、ぶち撒けてますね…キッスの予定や相談なんてされたらもう発狂ものですね。「だよな〜」って呟きながら読みました笑。目黒くんもどうか報われてほしいような…みんな正直になってぇぇという思いが溢れます。また飛んで読みに参ります！ (2020年6月29日 23時) (レス) id: e6f055e37f (このIDを非表示/違反報告)
Me(プロフ) - 3さん» 2回目のコメント嬉しいです(;_;)3様の思っているお気持ち、私の気持ちと全く同じです（笑）すれ違いすぎてううぅってなってます（笑）今後も楽しんでいただける展開を書いていけるように頑張ります！ (2020年6月26日 22時) (レス) id: de8f33b569 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Me | 作成日時：2020年6月22日 21時
