【男主】総統の兄様は病弱である。【d!】 (ページ12)

今日:1 hit、昨日:26 hit、合計:151,339 hit

12. 楽園ページ12

ーYou sideー

晴れた快晴の元
暇つぶしに外へ出る

決して用がある訳でもないし
何か企んだりもしていない

企んでいても

tn｢……なんや｣

"コイツ"がいる

『いえ、なんでも』

tn｢変なことしてみ。いくらAでもその首切るからな｣

『トントンさんは昔から物騒ですねぇ……』

病み上がりのか弱い僕にそんなこと出来るわけないでしょう
ニコリと微笑みながら、歩みを進める

『……おや』

草木の独特な匂い
そしてかすかな紅茶の香

花園……だろうか

tn｢あぁ、ここか？ひとらんって奴が整備しとる中庭やで。｣

『これは綺麗ですね。

_______________天国もこういった場所でしょうか』

tn｢……は？｣

『冗談です』

俺は入ることなく横目で流す
花は嫌いなんだ

花が散っていく姿を想像してしまう

例えいくら綺麗に咲いていようとも……

『トントンさんは_______________』

tn｢あ｣

間抜けな声に思わず振り向く
そこにいたのは、

??｢……君がAさん？｣

『はい。お初にお目にかかります』

白い軍服を見にまとい
可憐な花束を抱えた

凛々しい青年だった

??｢突然なんですが、着いてきてくれますか？｣

『え？』

ht｢申し遅れました、ひとらんらんと言います。ひとらんでもらんらんでもお好きにお呼びください｣

『え、あ、あの……』

止めるトントンの話も聞かず
彼は僕の手を引いて中庭の中へと駆け出した

ht｢見せたいものがあるんです、｣