Lamの覚悟。 ページ40
りぬくんとのコラボも大成功し、仲良くなり、るとくんとも出会い、らりる放送もでき、最近の私は充実してばかりだった。
そんなある日、伊藤ちゃんにこんな話をされた。
「Lamさ、家族に歌い手活動の話そろそろしたら...?」
そう、私は家族に歌い手として活動をしてることは黙ったままだったのだ。家を出て一人暮らしをし、そして歌い手をしてるなんて言えるはずもなかった。
伊藤ちゃんはそんな私を気にしながらも、あえて言わないでいてくれていた。それでも、最近の私を見て言ってもいいのかもと思ってくれたのだろう。
『うん。言わなきゃとは思ってるんだけどね...』
「無理しなくてもちろんいいんだよ!ただ、言ってみただけだからね!!」
『うん!ありがとね、伊藤ちゃん!』
(確かに、そろそろ言わなきゃな...。)
ただ、趣味程度にやっていた昔とは違う。今の私は、本気で歌い手として頑張っている。私のことを好きだと言ってくれるみんなのために。
それでも、やっぱりなかなか勇気が出ずに私は2人に相談してみることにした。
どうしたらいいと思いますか?そう聞くと、
「俺は、もしかしたらひどいこと言われるかもしれなくても、Lamの覚悟は知ってもらうべきだと思う。」
「僕もそう思う。Lamが本気だ!って、言うのだけでも伝えるべきだと思う。」
2人はそう言ってくれた。
『そうですよね、うん!そうだ!』
(やっぱり言いに行こう。)
「もし、何かあったら僕達が話聞いてあげるから、Lamの精一杯を伝えておいで」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー次の日、母に連絡をして今日は父が休みだと言うのを聞き、家に帰った。
母は、話しやすいようにと出かけてくれている。私の、覚悟が母にも伝わったのかもしれない。
すぅっと、大きく息を吸い、今までに届いたDMやりぬくんとるとくんからの応援メッセージを読む。
そして、鍵をさし
(ガチャ)
勢いよくドアを開けた。
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作者名:らむ。 | 作成日時:2018年6月23日 10時