コラボ。収録・Lam編 ページ22
「じゃあ、どっちからとる?」
伊藤ちゃんが言う。
『私からでいいですか?りぬくんのあとに歌う勇気はないです。』
「全然いいよ笑笑」
そう言ってもらい私は、録音室に1人入る。ヘッドフォンをつけマイクの位置を調節し、気持ちを作る。目をつぶる。
ヘッドフォンから、伊藤ちゃんの「いいよ〜」
という声が聞こえ、すっと目を開ける。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
莉犬くん視点
Lamが歌い始めた。
(やっぱりすごいな)
改めてLamの凄さを実感する。
Lamには話したことがないが、俺はLamとのコラボの話をもらう前からLamのことを知っていた。
ずっとYouTubeでのみ歌みた動画だけを2年も出し続けている。それだけで、かなり歌い手界ではちょっとした有名人だ。
力強い歌声。かわいい声なのに、芯があってかっこよさも入ってる。気持ちがすごく入ってるのが伝わってきて、聴いてるだけで心にくるものがある。
(ガチャっ)
音がして顔を上げると、Lamが部屋から出てきた。
(あっ、もう終わったんだ。聴き入ってた...)
『ありがとうございました。次はりぬくんですよ!』
スタッフさんに挨拶をしたあと、こっちに駆け寄ってきたLamが言う。
「了解!すっごい良かったよ!俺も頑張る」
そう言うと、Lamはほんとうに嬉しそうに
『はいっ!!楽しみにしてます!』
と、その場にいた誰もが見惚れる笑顔で言った。
65人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:らむ。 | 作成日時:2018年6月23日 10時