【wrwrd!】僕はこの塔の中で独りぼっち【男主】 (ページ3)

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この日は、俺の国に宣戦布告してきた国との戦争をしていた。俺達のチームは、他の奴らと比べてとても強く、皆少し変わっていた。少数人のチーム故、とても仲が良くお互いがお互いを信頼しきっていた。
…俺達は強かった。だが、何故か、この日は弱かった。

突然前線で戦っていた仲間の通信が途切れた。
いつもならあいつなら大丈夫で済むのだが、何故か今日は不安になった。だから、走った。戦線が崩壊してしまうことなんて気にせずただひたすら、仲間がいる所へ。

一体どれくらい走っただろう。
もう体力は底をついていた。
だが何故か足は止まらない。

『ハァッ…ハｧｯ…』

仲間は？さっきまで一緒に笑っていたあいつは何処に行った？倒れそうなくらい疲労した身体で必死に辺りを見渡す…が仲間の姿は何処にも見当たらない。

すると、

………ゴツン。

突然、何か重いものが当たったような音がして足を止めた。

そして足下を見ると肉の塊が転がっていた。
……コレはなんだ？人間？…あいつか？

『違う…あいつは、俺の仲間はこんなのじゃない…ｯｯｯ』

違う…ちがう…ちがうチガウチガウチガウチガウチガウチガウｯｯｯ！！

『あ、………？』

クラッ

まるで身体が地面に引っ張られたように傾いていく。ふっと視界が暗くなっていく。戦場のど真ん中なのに意識が遠のいていく。戦わなきゃなのに身体がいうことを聞かない。

あいつらと過ごした日々の想い出が浮かんでは消え、浮かんでは消えと繰り返される。
あぁ、これが走馬灯というものか。ということは、俺は死んでしまうのか。仲間達は、先に旅立ってしまう事を許してくれるだろうか。きっと怒られるな。

とかなんとか、呑気に考えていると本格的にやばくなってきたようで。

今までありがとう

そんな言葉を最期に俺は意識を手放した。