天才ちゃんと凡人くん【手嶋純太】 (ページ4)

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4個目の願いページ4

七赤視点

入学式や説明が終わり、校舎を出ると、蓮月がいた

「よっ、遥。新しい学校はどう？」

『…最悪だよ………自転車エリートくんと隣になった』

「そっか…まぁ関わらなければいい話でしょ。仲良くしたいってわけじゃないでしょ？」

『まぁ…むしろ印象はお互い最悪だよ』

「へぇ…まぁいいじゃん、頑張んな」

何故応援されたのかはわからないが、いいか

…

「じゃ、私は部活行ってくるね」

蓮月は一応自転車経験者…それで自転車競技部に入ったらしい

まさか私が自転車の強豪校に入るなんて思わなかっただろうから…まぁ仕方ないよね

…私だって、自転車が嫌いなわけじゃないけど

…どうしても乗れないんだ

もう、乗れない

そんな事思ってる暇はないか

『うん、じゃぁね』

蓮月と別れて、バス停まで歩こうとしたが、よく考えたら出るまで少し時間がある

どこか寄って行こうか……でも一人で入るのもなぁ…

それで結局、俗に言う「裏門坂」に来ていた

あんな事があったのに、まだ未練があるんだ

…

その時、音がした