天才ちゃんと凡人くん【手嶋純太】

3個目の願い ページ3

七赤視点




クラス表は席順で表示されるらしい




前が木村さん…多分女の子、後ろが青山さん、男子かな




私は一番廊下側だから、左だけ




今泉さん…男子だ




前に何連勝もしたって言う凄い子




……自転車で




才能があるんだろうな




…幸せなのかな




…早く行こう、遅刻する








間に合った…




まぁそれはいいんだけど




左隣にさっきの愛想悪い人




まさかあの人が今泉…ビックリだわ




『…ねぇ』




「あ？…お前朝の」




『今泉俊介？キミ』




どうしても、聞きたい




「…それがなんだよ」




『幸せ？』




「…は？」




そりゃ、ほぼ初対面の人に幸せ？なんて聞かれたらそうなるよね




「宗教かよ、悪いけどそう言うの俺は興味ねーぜ、他当たってくれ」




『悪いね、そうゆう意味で聞いたんじゃない』




そう言うと、じゃぁなんだよ、とでも言うように目を細めた




言おうと思ったが、先生がこっちを見ていたので後にしよう




……自転車か




こんな天才くんと同じクラスになるなんて思わなかった




…やっぱり自転車競技部がない高校に進学すれば良かったのかも




まぁいいか、もう関わることはないだろう




…前に集中するか

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