【d!】別にいいけど塩対応が過ぎる (ページ6)

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食べたら(主に胃が)壊れます、ページ6

「いーから食え！はよせえ、こっちだって暇やないんやぞ！」
『いっ、嫌だァァァァ！！やばいの入ってる、絶対入ってるって！！入ってなくても食べたらお墓直行！』
「しつっこいねん、入っとらん言うとるやろ！アホか！」

がちゃりと金属音を立てながらスプーンを差し出してくる。その上には件のお粥が乗っているわけで。その手を必死に掴んで横に振り払う度にキッと睨まれ、余計に身を乗り出して口に突っ込んでこようとする。止めてほんとに(切実)
絶対に食べたくない私とそれをどうしても食べさせたいらしい彼の攻防戦が数十分に渡り繰り広げられてる。

そもそも一人で食べれますう！！
両手あるんでね！

あああああ零れてるううう……ふっかふかのお布団が犠牲に…

『幸いなのが力弱め！やったね！』
「ばーか軍人舐めんなぁ？ははは！！」

腕をぷるぷると震えさせて、焦ったように眉を寄せながら高笑いをする。焦るか笑うかどっちかにしなよ情緒不安定なの？

『実際そうじゃないですかぁ！離せ！ナニ千切られてもええんかおぉん？！』
「うおお痛え……」

スプーンを差し出しては跳ね除け、の繰り返しと大声の出し合いで息が荒くなる。
え？口悪い？？知らない子ですね()

睨む彼に負けじと睨み返すと、根負けしたのかお盆ごと近くの机に投げ出した。

金属同士がぶつかる嫌な音がして肩を跳ねさせる。不機嫌を隠そうともしないシャオロンさんの表情に少々申し訳なく感じるも、私の命の問題だから仕方ない。私まだ生きたいの(

「はー、もうええわ。折角親切でやっとるのにさ、」
『え、なんかすみませ「おら大人しくせえよ！」あ“！！くっそ嵌めやがったなこのやろう！』

ようやく離れたと気を抜いてるときに、頬を掴まれ無理やり顔を彼の方に向けられる。
待って痛い痛い痛い。

『本当に嫌なんです切実に退いてください！』
「一口でも食ったら退いたるわ、」
『何故そうまでして食わせたいんじゃ！』

ひいいやべえ、近くで見るとめっちゃグロテスク。なんか私の胃終了のお知らせなんだけど誰か助けて。

「おい、さっきから騒がしいけどなにしと…いやほんまに何しとるん？」

開きっぱなしの扉から顔を覗かせたのは神様…じゃくて、眼鏡をかけた七三分けの人。

扉からじゃ分かんなかったけど、実際側に来てみるとめっちゃ身長ある。体格もいいし威圧感半端じゃない。
それと後は……暑そうなマフラーですねお似合いです(白目)

ｰｰ
文字数ェ……