お前を好きになることは絶対に無い。【赤羽業】 (ページ6)

今日:15 hit、昨日:8 hit、合計:58,070 hit

5 ページ6

「あーもう！カルマ何してくれてんの···！」

おかしなものを見るような目で見られて、仕舞いには追い出された。

勉強なんて一ミリも出来ていない。

仕方なく教室に戻っている途中だった。

「えー、別に俺勉強しに行ったんじゃないしいいじゃん。」

「私は勉強したかったの！」

「あははは····」

渚くんはカルマの隣で苦笑していた。

ほんともう····バカ。

「嫌い。バカルマ。」

「ごめんってば。」

「この勝負、絶対私が勝ったから。」

「3年になるまでだからね、そんなの分かんないでしょ。」

渚くんは何がなんだかわからないといった様子で、すごく申し訳なかった。

勝負、というのが分からなかったらしく、首をかしげていた。

「勝負？」

「うん。俺が3年になるまでにAを惚れさせられたらAを好き勝手していいけど、無理だったら諦めるってヤツ。」

今思ったけど、好き勝手って何するんだろ。

まさか·····ね。

まだ中学生だし。まぁ····ない、よね。

「そんなことしてたんだ····なんか好き勝手って意味深というか···」

「だよね渚くん。」

「好き勝手は好き勝手でしょ。ねぇ？A♡」

「····きも。」

「さっきから当たり強くない？」