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「なんで?」
「不真面目。
不良。
すぐ喧嘩する。
暴行野郎。
サボり常習犯。
····というわけで無理。」
カルマはどうせ冗談で言ったのだろうと解釈し、思ったことを割とズバズバ言った。
まあ、事実ですし?
嘘ついてませんし?
「····そっか····なら、言い方変える。
A、俺、好きだから。」
「いや待って。」
「胸無いしチビだし音痴だけど。」
「言うことが余計なんだよ死ね。」
よくもまあ黙って聞いてれば····
余計なことをいてくれてるじゃあないかカルマくん。
「だから、俺と付き合って?」
おいコラ無視しやがったなこの野郎。
「はっきり言うね。無理。」
「····は?」
「さっきも言ったでしょう。私がお前みたいな不良を好きになることは絶対にあり得ない。」
コイツだよ?
なんか付き合ったは付き合ったで大変そうだし、浮気しそうだし。
しかもこんな不良と付き合ってたら変な目で見られそうだし。
恋愛対象外だし。
「····わかった。」
お、案外あっさり。
カルマにしては珍しい。
「じゃあ、その気にさせればいいんだね?惚れさせてみろってことでいいんだよね?
まあ、Aが素直に引き受けてくれる訳無いもんね。そりゃそうか。」
待って待ってなんかおかしい方に解釈してる。
カルマは悪魔のような腹黒い笑みをこちらに向けた。
····っあ、変なスイッチ入れちゃった。マズイ。
「3年になるまでにAを惚れさせられなかったら諦めるよ。
逆に、出来たらそのときはAのこと、好き勝手させてね?」
「いや、」
「いいよね?」
「····はい。」
なんか、とんでもない約束しちゃったな。
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作者名:虹四葉 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/buodsao/
作成日時:2021年8月7日 21時