お前を好きになることは絶対に無い。【赤羽業】 (ページ15)

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『で？真面目なAさんはいい子に宿題やってるわけ。』

「そうだよ何か悪い？」

『頑張れ頑張れー』

お前それ本気で思ってないだろ。

あー、やだ。嫌い。

そう暫く談笑していると、気づいたらもう9時20分を回っていた。

やば、そろそろ切らなくちゃ。まだ5問残ってるし、眠いし。

「ねぇそろそろ切ろうよ。」

『えー、俺眠くない。』

「課題やれ、課題を。大体お前ふざけんなよ、お前が····」

ドアの外から、足音。

冷や汗が伝った、悪い予感がする。

「·····A！誰と話してるの？課題は？勉強は！？」

お母さんの叫び声が聞こえる。

ヤバい。これ絶対こっち来てる。

「カルマ、本気で切るから。じゃあ、またあし――――――」

「A！」

その瞬間、部屋の扉が開いた。

「何！？····電話？

時間、30分なるわよ、課題は！？終わったの！？

大体誰と電話してるの？ねえ！？」

「おか、あさん。これは····」

咄嗟に、スマホを切らないままベッドの下に放り投げてしまった。

「誰？·····言いなさい！」

「えっと、あの、····友達。」

「何してるの！何でいつもお母さんの言うことが出来ないの！？何でいうことを聞かないの！？

いい？あなたは優秀なの！こんな、他の子と歩幅合わせてることなんてないの！」

「でも、お母さん。大事、だと思うんです、人間関係。

少し、私の話を····ひっ！」

お母さんは途端に手をあげ、私の頬を叩いた。

パチン、という音が鳴り響く。それにより、私は座っていたベッドから転がり落ちた。

いった。