儚くて ページ6
無一郎side
目の前が真っ暗になりそうになったから。
陽向が去ったあと、よろめいたところを
「お前、どうした？」
「ごめん兄さん。大丈夫、少し眠くなっただけだからさ。」
「ちゃんと寝ろよ。倒れられたらこっちが困る。」
適当な理由をつけ、兄さんを納得させる。
兄さんは友達らしき人に連れられ、教室に戻った。
周りを見ても、陽向はいない。
「・・・陽向。」
名前を呼んでも、聞こえないのはわかってる。
でも、呼ばなきゃ消えてしまうほど儚くて。
霞のように薄く、消えてしまいそうだったから。
何もわからない、覚えてないということに、本当に驚いた。
本当は、覚えてることなんてわかってた。
勘、というものだ。鬼殺隊にいた身なこともあり、勘は常人より優れていた。
だが、目・・・瞳の光が一切なかった。
記憶がないときの僕と同じ。でも、陽向のは忘れてるのとは違う。
希望を失っている・・・いや、
なぜかいつも、話してるときも悲しい目をしている。
「無一郎、授業始まるぞ〜」
クラスメイトに言われ、教室に戻る。
【山茶花組】の教室を通ったとき、陽向の・・・あの花の甘い香りがした。
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四つ葉見つけた(プロフ) - 夜桜友華さん» 莉奈ちゃん！こんな作品にコメントしてくれるなんて・・・神様だね。更新頑張りまーすっ！ (2020年10月11日 18時) (
レス) id: 550a2fdb83 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜友華(プロフ) - 四つ葉ちゃん、めっちゃ面白かった!!更新頑張ってね(*>∀<*) (2020年10月11日 18時) (レス) id: 9887203006 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：四つ葉見つけた | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/buodsao/
作成日時：2020年10月11日 17時
