壱：七不思議の花子ちゃん

：七怪異 ページ8

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と、覚悟したその時。









蕐「んっ……！？」




ちゅっと唇に柔らかい物が一触れ。






目を開けるとまだ少しばかり顔の



赤い普が目の前に。





花「んふ、ビックリした？」







普とキスしたという現実。



私が多大なる勘違いをした現実。




違う方のハジメテを貰われると思った勘違い。





その勘違いと現実達は

私の顔を真っ赤にさせた。





花「真っ赤になっちゃって……咲良かわいー！」




蕐「五月蝿い……」





花「あ、もしかして勘違いしてた？」





またあのお得意の顔。



ニヤッと笑っている。





花「心配しなくてもそっちのハジメテはもうちょっとしたら俺がちゃーんと奪ってあげるからさー」


蕐「はっ……」





花「当たり前でしょ？咲良の相棒兼同棲人兼同居人兼..彼氏なんだから」









そうだ、花子くんと付き合ってたんだ。



忘れてるなんてひどい？





忘れてたんじゃないよ。




付き合った時が前過ぎて


実感が薄れ過ぎてただけだよ。







ていうか同棲人って。





花「今日はAのファーストキスを貰った！Aとラブラブ作戦第一弾成功だ！」





なに、その作戦。





とくすくすと笑う。





花「あ、良いこと思いついたっ……」




私とキスをしてキャッキャッしている。







実は私の彼氏。






花子くん。






心に愛しさが募るのを感じながら


今日も夜が更けていくのだった。








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