壱：七不思議の花子ちゃん

：恋怪異 ページ47

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蕐「第一回恋バナ大会..？」




女子トイレのトイレのタンクに


置いてあった謎の冊子に書いてた見出し。




恋バナ..か。



楽しそうだしやるか。









蕐「えー..てことで参加者はこちらになりまーす」




寧々。

花子くん。

光。





蕐「尚、私は司会者なので参加しませーん」





八「..女子私だけ！？」




花「いーじゃん、いーじゃん！そっちの方が楽しいし！」





蕐「..えーと？其の一、好きな人を言い合え..だって」



また随分と大胆な..





蕐「じゃあ順番的に光からだねー」





光「お、俺っすか！？俺は..そ、そんな好きな人だなんて..い、いねぇっス！！本当に！！！」





蕐「..ふーん？」


私はジト目で光を見る。




光「本当ですから！！！」






嘘つけ、と思ったが強制ではないので



それは言わないでおく。



蕐「じゃあ次は寧々ー」




八「私はね！！白馬の王子様見たいな人が良くって..まぁそれこそ源先輩とか？あんなカッコイイ王子様に愛の告白をされて姫(私)と王子(源先輩)は末永く永遠に暮らすの〜！！」






蕐「お、おう」




こりゃ聞いた私が馬鹿だったかもね。




だって今なんか源先輩..源先輩..って


言いながらうっとりしてるからね。寧々。




これは三十分このままだな、と思った。





蕐「じゃ、最後花子くん」





分かってるけど一応ね。





花「俺？俺はAに決まってるじゃん」




そう言うなり私に後ろから抱きついてくる。



これは私も言わないといけないのか。




花「分かってるけどー..Aはー？」




えーいえーい！って頬をつついてくる。



分かってるなら言わなくてもいいじゃん。




八「Aちゃんの貴重なデレが見れる..っ！」



貴重なデレって何よ。







花「Aっ！Aっ！」



花子くんからは手拍子までされている。





光「蕐園爾先輩！！司会者だから言わないってのは無しですよ？」



見知らぬ内に言うようになったな。光よ。





もういいや。言っちまえ。






蕐「..は、花子くん..だから！はい、言ったからもういーでしょっ！！」









花「んふふー、よく言えましたー」



偉い偉い、と頭を撫でてくる花子くん。



ちっちゃい子じゃないんだから。



光「先輩っ..顔真っ赤ですよ！！」





蕐「..分かってるよーだ」







いつも恋バナは花子くんの事で


毎回絶対私はからかわれる。







それがちょっと嬉しかったりする..




なんて事、花子くんには絶対言えない。






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