:四十怪異 ページ41
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寧々をつけようとして歩き出そうとした矢先
私のスマホが鳴った。
この時間帯に電話してくるのは
一人しかいない。
私は画面の応答ボタンを押す。
蕐「あ、もしもし普?」
花「やっほーAー、こんな白昼から..よっと..Aの声を聴けて嬉しいっ..よ!」
画面越しに聞こえるグシャリという音。
真昼間から忙しそうだな。
今は怪異の対峙でもしてるんだろう。
そういや前第二理科室のホルマリンが
なんとかかんとかって言ってたな。
蕐「第二理科室ね、出来たら行くわ」
花「出来たらとか言うけどなんだかんだでいつも来てくれるのが花子ちゃんだよねー、待ってるねー!ばいばーい」
蕐「あっ」
ツーツーツーと言う電話が切れた音がした。
いっつも一方的に切っちゃうんだから。
ま、戦いながら電話してるから仕方ないか。
蕐「さーて、行こっと..」
肩をポキポキと鳴らしながら
二階へと繋がる階段を上った。
蕐「失礼しまーす..」
ガラガラと理科室のドアを開ける。
花「やほー!今日もAは可愛いね!!」
怪異からの攻撃を易々と避けながら
私に口説き文句を吐く花子くん。
私は短刀を取り出した。
背後から近づき一斬り。
怪「おわっ..!?」
不意打ちで斬ったので驚いている。
花「花子ちゃんって不意打ち多いよネ」
あーあ終わっちゃったー、と残念がっている。
蕐「いーでしょ、面倒事は先に終わらしちゃう方が」
私は理科室から出ながらそう言った。
ムッとした理科室の空気から解放されて
何故か空気が美味しく感じた。
花「本当に今回は面倒だったよ、次から次に出てきたからね」
私の後に続いて出てきた花子くんがそう言う。
今回は、って事は
蕐「..どーせあと何件かあるんでしょ」
花「..四」
と言い四を手で表してくる花子くん。
マジか。
分かってたけど辛い。
ま、そこまで強くないだろうし。
蕐「とっとと終わらせよっか」
花「うん!行こー」
私はこの時すっかり忘れていた。
寧々の事を。
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林檎(プロフ) - 雨椿さん» 今までにない予感!?ありがとうございます..;;あらら..鼻血..□ヾ(・∀・`o)フキフキw更新頑張りますっ♪ (2018年8月29日 9時) (レス) id: 73ca39472a (このIDを非表示/違反報告)
雨椿 - 初めてこの作品を見つけた時は今までにない予感がしたので来てみたら花子ちゃんという可愛い女の子がいるじゃないですか、それにコロコロ変わる表情もなんとも可愛らしく萌えました(鼻血)続きが楽しみです!更新待ってます! (2018年8月29日 8時) (レス) id: bf28a6a1d3 (このIDを非表示/違反報告)
林檎(プロフ) - 木の実☆(このみ☆)さん» こちらでも萌えて頂きありがとうございます!!(?w)花子ちゃんはああ見えてもピュアな子なんでね..(o´・ω-)そんな事無いです、絶対!私もまっだまだなんで..;; (2018年8月24日 17時) (レス) id: 73ca39472a (このIDを非表示/違反報告)
木の実☆(このみ☆)(プロフ) - 萌えました…なんていうか、花子ちゃんの初々しい反応が良き…(´ー`)私の作品とは大違いですね。出直してきます(´・ω・`) (2018年8月24日 13時) (レス) id: 565c3a754b (このIDを非表示/違反報告)
林檎(プロフ) - 夕張メロン(+ロボロ推し隊長はバナナさん» つかさくん可愛いですよね〜、夏彦くんもイケメンさんですよね!!私が聞けて得しました←作品書いてらっしゃるんですね!また覗きに行きます|ω・)チラ神だなんてありがとうございます..;;ダッシュで止めに行きますwしなないでくださいw (2018年8月18日 18時) (レス) id: 73ca39472a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:林檎 | 作成日時:2018年8月16日 15時