壱：七不思議の花子ちゃん

：三十一怪異 ページ32

×××




私は勿怪達とじゃれあっていた。





すると話はとても進んでいた。






寧々が勿怪達の噂を変える


という話になっていた。



八「噂変えてあげる！」




蕐「痛い痛い痛い..」




喜んだ勿怪たちによる騒ぎによって



私に飛びかかってきたりとにかく痛い。




花「..いいの？」




八「うん、もっけちゃん達見てると思い出すんだ..ホワイトインフェルノのこと..」






花「ごめんなんて？」


蕐「えっと確か..ハムスターだっけ..」




私は頭をフル回転させて思い出した。



八「そー！花子ちゃん正解！前に飼ってたハムスターよ」



花「名前やべー」




八「それにさっきは怖かったけど..花子さん達が助けてくれたから、こないだの人魚の時も..ありがとう」




にこりと笑う寧々。



八「私トイレ掃除はあんまり好きになれないけどちゃんと感謝してるんだよ」



そっか、寧々感謝してくれてたんだ。




怪異だけど心臓が暖かくなるような



くすぐったい気持ちになった。





八「あっ、もしかしてなんだけどこれが花子ちゃんの言ってた掃除の次に頼みたい大事な仕事？」




蕐「本当はもうちょっとトイレ掃除して貰うつもりだったんだけどね」




屋上へと登りすすめながら話す。






八「ってことは私もうトイレ掃除は卒業..」




花「それはダメー」



八「なぁんだ..」



ガックリと項垂れる寧々。



蕐「あとちょっとだから..でもそんなにイヤ？」




八「トイレ掃除が好きな女の子なんて滅多にいないわよ..」




私結構好きなんだけどなぁ..




花子さんだからかな？



花「ざーんねん」




屋上のフェンスから空を見上げる花子くん。




私はフェンスの上へと座っている。




花「俺は楽しみにしてるんだけどな」




蕐「..」



花「放課後誰かと一緒に何かしたり、どーでもいい話したり..そーゆーの..なんだろ懐かしい..」



蕐「ふふっ..そうね..」




花「勿論花子ちゃんが居るだけでも俺は楽しいけどね」




蕐「..ありがと」




花「あれぇ花子ちゃん最近やけに素直だねー？」



蕐「私だって素直な時はあるわよ..寧々？」




八「花子ちゃんは花子ちゃんのまんまだけど..貴方の事は花子くんって呼ぶね」



その方がトモダチっぽいでしょ？


と、寧々。





蕐「..これからもよろしくね、寧々」



八「やだなー、いきなりどうしたの花子ちゃーん！..花子ちゃんがいやでもよろしくするよ！」




ペシンと爪先を叩かれる。



ちょっと痛かったけど嬉しかった。





×××

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