壱：七不思議の花子ちゃん

：十四怪異 ページ15

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蕐「やほー、寧々っ」






怪異の私はクラスメイトに見えてないので


寧々に思い切り手を振る。





八「花子ちゃん..！どうして此処に？」





すると一瞬で気づいた寧々は


足早に私の方へ駆けてくる。




蕐「あー..ちょっと、ね、そんな事よりほら行くよっ」



私は寧々の腕を掴み


源先輩と花子くんの元へと急ぐ。




八「早い早い花子ちゃん早いー！！」









作戦一、恋のボタン作戦。





花「隙を見て取ってきた！」





私が寧々を呼びに行ってる間に


花子くんがボタンを取る。



ここまでは作戦通りだ。





蕐「それを寧々が付けて好感度アップって事ね」




でも、今、輝の隣には女子がいる。




モテている輝の事だから


隣にいる女子は輝が好きなはず。



となると成功率は..



八「あのっ、源せんぱ」


Ｍ「あっ源くんボタン取れてる」





あ、これは付けてあげようか？の


好感度アップパターンか。






源「本当だ、いつ取れたんだろ」







Ｍ「私のボタン使って！」


Ｍ「これも！」


Ｍ「こっちだ！」





ブチッとかビリッとか



衣服が破れる音が輝の周りから


沢山聞こえてくる。



あらあら男子まで破ってるよ。




そんなにモテてるんだ、輝って。




興味無いけど、凄いなあ。





Ｍ「源くんのボタンになるのは私！！！」





花「..」

八「..」



引いたのかびっくりしたのか



黙り込む二人。






蕐「はぁ..」






どうやら、輝の攻略ルートは




レベルが一般の男子ルートと桁違いらしい。






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