実況の主役は？【wrwrd!】

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Side 鬱大先生



後日、今度はAが俺を飲みに誘い、がやがやと少し騒がしい居酒屋で酒を飲みながら動画の感想を言い合っていた。

ほぼほぼ褒め殺し合いの状態で、両方がダウンした時点でAがグラスに残った酒を一気にあおる。


Me『……しかし、よく俺の事知ってたな』

Ut「うちのメンバーがAちゃん……ゼロの大ファンやねん」

Me『へぇ、誰が？』

Ut「ほぼ全員」

Me『なるほどなるほど、で、誰？』


俺は信じないぞ、と笑顔が物語っている。


Ut「いやマジやねんて。一番最初にトントンがファンになって、そっから布教されて俺も含めほぼ全員君のファン」

Me『っはー……トントンってあの豚のキャラの人だよな？』

Ut「そうそう」

Me『ふーん、ありがたい話だな』


Aはふむ、となにか考える様子を見せる。
そして、


Me『なぁ。じゃあそのトントンさんにさ、リクエストあるかきいてみてくれよ』


唐突にそんなことを言いだした。


Ut「は!?マジ!?」

Me『マジマジ』

Ut「え、俺は？」


自分を指さしながら聞いてみる。

俺もリクエストしたい。

Aはえぇ…とまったく乗り気ではない様子を見せた。


Me『……まぁ、気が向いたら。うん』

Ut「一生気ぃ向かへんやつやんそれ」


何か納得いかんけど、歌い手本人がそう言うなら仕方がない。
スマホを取り出してトントンに電話をかけた。

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