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そらるさんが桜井さんが記憶喪失だ、って言い出した。
でも、自分の名前言えてたよね…?
桜井さん…不思議な人だなあ
ガリガリに痩せてるし、肌は焼けてるし、黒髪。でも、それなりに美人さんだ。
どうしてあのとき倒れたのだろう
どうして自分がすんでいた町が分からないのだろう
どうしてそんなに怯えることがあるんだろう
謎だらけな人だなあ…
記憶喪失だとしたら医者が言う筈だ。
だって僕らが来る前に5分ほど話してたし…
何なんだ。
もしかしたら名前がない、街。だったりしないだろうか?
知っていることは名前、だけ。
そこから先は、未知。だ
そらるさんと話し込んでいると背後から視線が突き刺さる
振り向くと桜井さんがじっとこちらを見ていた。
「あの…先程から仰っているきおくそうしつ?とはなんのことでしょうか?用がすんだら帰りたいのですが。」
そう言って立ち上がろうとする桜井さん。
だが、当然のようにフラフラと力無く倒れかける。
栄養失調と聞かされていたのでまだ寝ていないと行けないのに!
するとそらるさんが桜井さんに駆け寄り、受け止める。
「まだ充分に回復してないんですから、安静にしておいてくださいよ?」
うわあ、かっこいい。僕が女性だったら完全に惚れてるわ。
何か僕も出来ないかと思い、ベットに桜井さんを誘導させた。
ふぅ。よくやった、自分!
くすっと笑う声が聞こえる。
「ああ!そらるさん、今笑ったな!」
そういって、恥ずかしくて泣きそうになりながら怒ると第2の笑う声が聞こえた。
え?だれ?
「桜井さん…笑った?…」
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作者名:星都 | 作者ホームページ:
作成日時:2017年10月17日 22時