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ページ35

降谷side


「Aさん寝ちゃったね…」

「あぁ、こんなに酔うのは珍しいな」




酒瓶を抱き締めつつテーブルに突っ伏しているAを見てため息をついた。


まったく、こんな無防備で…。



警戒心の欠けらも無い同期の妹の行く末が心配だ。


コナンくんは帰れなくなったとかで急遽Aのうちに泊まることになった。決めたのは僕だが。




「…にしてもさ、Aさんのこの服…」




コナンくんが言っているのは先日僕が挙げたアリスモチーフのワンピース。


Aの性格上エプロンスカートはもう付けないだろうと思っていたから縫い付けておいた。




「安室さんの趣味でしょ」

「なんのことかな?」




アイスコーヒーを飲みながらジト目で見てくるコナンくんの視線を躱してAにブランケットをかけた。


趣味って程でもないが、似合うと思ったから、それだけで購入した。恥は捨てた。



Aには何かと世話になっているし、僕自身の精神安定剤みたいなものだ。…まあ、これを言ったら呆れられるんだろうから言わないけど。



それから小一時間経った頃。





「…全然起きないな」

「もしかして完全に寝てる…?だったら、布団で寝ないと体が痛くなっちゃうよね」

「そろそろ起こすかな」




コナンくんが「Aさーん」と体を揺らしているけど一向に起きる気配がない。



僕は使った食器を洗いながらその様子を見ていた。


…起きなかったら運ぶか。




「あ!安室さん!Aさんおきたよ!」

「本当かい?…A、寝るなら布団で」




どうやら杞憂だったようだ。


むくりと起き上がったAはボーッと周りを見渡した。

これは、寝ぼけているな…




『うぅっ…』

「「?!」」




と思っていた矢先の出来事だった。僕と目が合ったAがいきなり泣き出したのは。


……なんで目が合っただけで泣くんだ?何かしてしまっただろうか??



子供のように声を上げて泣くのを見て困惑した。…こういう時どうすればいいんだ…。




「A、急にどうし_____」

『うわああん!』ドスッ

「A……??」




泣きながら突進してきたのに驚いて尻もちを着いた。


……本当にどうしたんだ??

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あすか@暇人(プロフ) - 初コメ失礼します。続編突入おめでとうございます!続編のリンクをこちらと繋げていただけると嬉しいです…。 (2022年6月3日 20時) (レス) id: a2dc34f4dc (このIDを非表示/違反報告)
かしわ(プロフ) - milkさん» じんぺーちゃん妹バカなんです笑 (2022年5月24日 7時) (レス) id: e8da3e8314 (このIDを非表示/違反報告)
milk(プロフ) - ヤバい、最後の松田さんのところ最高に面白い (2022年5月23日 21時) (レス) @page28 id: 7df2c50704 (このIDを非表示/違反報告)
かしわ(プロフ) - 舞さん» ありがとうございます!頑張ります! (2022年5月23日 12時) (レス) id: e8da3e8314 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 更新頑張ってください^_^ (2022年5月22日 23時) (レス) @page27 id: 17ec247796 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かしわ | 作成日時:2022年5月20日 19時

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