拝啓 お兄ちゃん様【名探偵コナン】

久しき海 ページ30

夏真っ只中。

私、松田Aは海へと向かっております。



園子ちゃんと蘭ちゃん、毛利さんに少年探偵団達とともにに透くんの運転のもと移動中。



因みに助手席は私なんだけどいつあの横暴なドラテクが始まるかと思うと心臓がバクバクしてる。





「Aさんの運転も十分荒いですからね」

『研二くんに比べたらマシでしょ……あと、仕事はどうしたの？』

「何の話ですか？」





………風見さん、素晴らしい犠牲だったよ。

ニコニコしている透くんを見ていると公安は暇なのかと思うけどそんなことない。呑気に海に来ていいの？



無事到着して男性陣に荷物番をお願いして更衣室に入る。


いやー海なんて何年ぶりかな？



全然来ないから水着も新しく新調したんだよね。


紺色のビキニタイプの水着。シンプルなのが1番でしょ！



パパっと着替えて最後にいつものサングラスをつけた。





「わぁ！Aさんすっごい可愛い！」

「大人の色気ってやつね…」





みんなにめちゃくちゃ褒められて照れる…｡みんなの方が可愛いのに…｡


男性陣をあんまり待たせちゃ悪いってことで急いで戻る。





「お！！おねーさん可愛いねっ！俺たちと遊ばない？」

「あ、えっと、」

『すみません、私たち連れがいるので』





通ってたら蘭ちゃん目当てのナンパ。彼氏いるって園子ちゃんから聞いてるからこんなの危ない。

断るの苦手そうだし、私が助けないとね。



早く毛利さんや透くんのところに行くように逃がす。追いかけようとするのを立ちはだかって止めた。





「ちょっと、俺たちあの子に…って、君もかわいーじゃん！代わりに遊んでくれんの？」

『は？遊ぶわけ……』





間違えて口が悪くなりかけた時、黄色い悲鳴が上がった。

？！



そちらを見るとありえらいくらいの人だかり。しかも女の子しかいない。


そんな中ひとつの頭が飛び出て見えた。ミルクティー色の髪……あーはい、透くんですね。



近くの毛利さん地団駄踏んでるじゃん。



助けに行こうとすると腕を掴まれた。あぁ？




「ほら行こうね」

『いやだから連れが……！！』

「さっきの女の子でしょ？連れてきてくれんなら離してあげる！」





ちげぇよ馬鹿野郎。


っと、口が悪くなるところだった←

❀→←在りし日の約束

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す