拝啓 お兄ちゃん様【名探偵コナン】

刑事 ページ15

『ふんふふーん♪』



公園のベンチではこの前買ったラジコンを分解する。いやー分解するの楽しーね。


もっとﾊﾞﾋﾞｭﾝﾂて走るラジコンが欲しいんだよね。




「Aお姉さん？」

『ん？おやおやコナンくんじゃないの』

「こんにちは！」

『こんにちはー』



なんでこんなとこにいるんだろうと思ったけどそういやここ公園だったと気づく。休日だし子供がいてもおかしくないか。




「なにしてるの？」

『分解してるんだよ』

「え……？」




ははは困惑してる。子供だって早く走るラジコンがあったらテンション上がるんじゃんね。


遠くからコナンくんを呼ぶ声が聞こえる。あら、子供が増えた。部品触られてなくなっちゃったら困るなーと思って箱にしまった。


子供が5人…。歩美ちゃん光彦くん元太くん哀ちゃん。みんな可愛いーなぁ…。




「キャアアアア！ひったくりよ！捕まえて！！」

「なに？！」

『相変わらず治安が悪いな！！』




ひったくり犯である男はこちらに暴言を吐きながら走ってくる。その手には刃物があった。


子供から短い悲鳴が上がる。ここは私がしっかりしなくては！

子供たちに下がるように言ってから腕まくりをした。上等だぜこら。え、口が悪い？じんぺーちゃんのせいだよ。




「どけぇ！！！！」

『それは聞けないお願いかな！！』




振り回していた腕を流してから胸ぐらを掴んで背負い投げた。男の人は重いから投げ飛ばすの大変だけどその分遠心力がある。


ひったくられた鞄を持ち主に返して警察に連絡した。



サイレンの音が聞こえたことで警察だとわかる。あ、サングラスしてたら印象悪いかな、はずそ。




「コナンくん！」

「高木刑事！！」




コナンくん刑事さんとも知り合いなのか…。すごいなぁ。


犯人を捕まえたということで事情聴取を受けることになった私。証人としてコナンくんがついてくることになった。子供がこんなに首突っ込んでいいの…？

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