美柱は鬼殺隊最強肆【鬼滅の刃×ヒロアカ】 (ページ39)

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｢おいっ、美柱様の腕がｯ｣

｢美柱様、お願いです、早く止血をっ…｣

意識が戻り、まだ霞んでいる目で状況を確認する

ふと横に目をやると私の腕が二の腕あたりでなくなっていた

ああ、だからこんなに痛いんだ

なぜかは分からないけど、頭はとても冴えていた

｢美柱様っ｣

涙を含んだ隠の声が聞こえる

私は呼吸で止血をした

｢よし、止血なさった…！腹部の損傷が激しい！1度縫うぞ！｣

｢まずい、童磨がこっちに来てる！｣

｢あとどれ位だ?!｣

｢3分だ！3分あれば…！｣

慌ただしく駆け回る隠たち。

｢しょうがない、こうなったらまた…！｣

私を縫っている隠の他の2人が立ち上がり、私の左手をそのうちの1人が握る

｢美柱様。約束、私共も守れそうにはありません。本当に申し訳ございません。

貴方にはきっと、輝かしい未来が待っている。

だからどうか、死なないでください。
頑張って。｣

そう言うと、2人は私たちを守るように童磨の前に立ちはだかる

まさか、またって…！

『だ、め…』

掠れた声で言うけれど
その声が届くことは無い

お願い、やめて

あなた達が死ぬことなんてないの

いつも隊士を支えてくれる隠は、
本当に本当に鬼殺隊になくてはならない存在

みんなが戦えないから守ってたんじゃない

私なりの恩返しなんだよ

｢美柱様…今度は私たちが守る番なのです。

…どうぞ安心してくださいな｣

カッと体が熱くなる

特に鎖骨辺りがとても熱い

その感覚には覚えがあった

｢美柱様…?!痣がっ…｣

縫ってくれた隊士にお礼を言う

重い体に鞭を打ち立ち上がった

近くにあった私の手から日輪刀を取り、隠しの前に立つ

｢わっ、Aチャン♡腕なくなっちゃったのぉ？可哀想に…｣

アンタのせいだ、なんて悪態をつく

《夜明けまで5分を切った！持ちこたえてくれ！！》

お館様の声が頭に響く

みんなも聞こえたのか、次々と''滅''を背負った者が集まってくる

ボロボロすぎて、もう技は出せそうにない

私たちは一斉に童磨目掛けて刀を刺し、地面に固定した

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