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どうか、どうか ページ38
☆お館様side☆
ドンッ、という地響きのようなものが、鴉の目で指示を出している私たちの所まで届く
1年A組の居間を使わせてもらっている
ここの生徒達は、出久や焦凍がいるからか、隠たちと負傷者の手当に回っていた
…本当にありがたい
｢っ、姉上ｯ!!｣
隣で私と指示を出している輝利哉が叫ぶ
砂埃で見えなかった景色が段々と晴れ、見えてくる
…そこは、地獄と化していた
前線で戦っていた16名の隊士は壁に打ち付けられるように飛ばされ、横たわっていた
腕がありえない方に曲っている者。
お腹に穴が空いている者。
｢っ…｣
何より私を動揺させたのが、右腕がなくなり大量の血を流しながら横たわっている、娘の姿
隠散らばり処置をするが、今童磨に攻撃できるものがいない
私の頭に最悪の状況がよぎる
お願いだよ、どうか、どうか死なないでおくれ…
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作者名：かしわ | 作成日時：2020年10月17日 14時
