第26話 ページ26
「お姉ちゃん…！」
『壊理っ』
緑谷が壊理を雄英文化祭に誘った数日後。無事許可がおりて、パニックを起こさないようにと壊理は雄英を訪れていた。
これから緑谷も連れて見学しに行くところだったが、その前に壊理の強い希望でAに会うことになった。因みにAは対人恐怖症の為お留守番である。
久しぶりに会えたことにより2人はぎゅーっと抱き締め合う。
白色の髪に赤い瞳。改めて見ると本当によく似ている。実際は従姉妹なのだが、姉妹と言っても、親子と言っても納得出来てしまうだろう。
そんな二人の様子を、相澤と通形は微笑ましく見ていた。
A組までの道を共に歩く。
着くと相澤が中に緑谷を呼びに行って、緑谷だけでなくA組の生徒もわらわらと出てきた。
「わーっ壊理ちゃん！」
「素敵なおべべね」
「あ！緑谷の！」
壊理が生徒に囲まれていく中、死穢八斎會との闘いにも参加していた切島がAに気が付いた。
Aは人見知りや対人恐怖症を自覚して1番後ろにいた相澤よりもぐっと下がって見ていたのだが。切島が気がついた事により他の生徒の視線も自然とAに行く。
教師陣とは最近ようやくどもらずに話ができるようになってきたのだ。大丈夫。何も怖くない。みんな優しいって、あの幼馴染たちは言っていたから。
「今雄英にいるんスよね？！」
「うぇ、この子が噂の？！激かわじゃん？！」
「ひゃ〜、写真で見るよりずっと可愛い…」
「お茶子ちゃん、ちょっと待ってちょうだい。何だか顔色が…」
『っ』
壊理から離れて、今度はAの周りに人が集まった。つい、息が詰まってしまう。
救助されてすぐの頃、壊理と同様に面会が許可されていなかった為雄英生はAにあったのはこれで初めてだ。もちろんAも雄英生に会ったことはない。
だからか、なのか。心臓が締め付けられるような気がして。周りの声が聞こえなくなるくらい耳鳴りがして。息がしずらくて、手も震えて。それで、ほろりと涙が零れた。
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かしわ(プロフ) - 名無し84302号さん» 拝読ありがとうございます。何回も読んでくださってるなんて嬉しいです😭書きたい話も沢山ありますので、まだまだ頑張りまあああああああああすっ！！！！！(狂) (2023年1月13日 0時) (
レス) @page49 id: 3fcb1b6071 (このIDを非表示/違反報告)
名無し84302号(プロフ) - 素敵な小説を作って下さりありがとうございます！もう、好み過ぎて何回も読ませて頂いております！体調に気をつけて更新頑張って下さい( ´ ▽ ` ) (2023年1月11日 22時) (レス) @page48 id: 81c0b10d37 (このIDを非表示/違反報告)
かしわ(プロフ) - 虹彩さん» ｩ"ﾜｧｧ!!!気づいて下さった方がいた！嬉しいです！あ、拝読ありがとうございます。ここねぇ、とってもお気に入りなんです。3人の愛が見えますよね。 (2023年1月8日 15時) (レス) @page44 id: 3fcb1b6071 (このIDを非表示/違反報告)
虹彩(プロフ) - 最後の「いなくならないでね」「〇〇ちゃんこそ」の部分がヒロアカのED「sketch」の歌詞になぞらえているのかなぁと感じてすごく胸に響きました。これからも投稿お待ちしています。 この作品のいちファンより (2023年1月8日 1時) (レス) @page44 id: 7d88959bdf (このIDを非表示/違反報告)
むぎ(プロフ) - かしわさん» 何それめちゃくちゃ好みです！！！！ (2023年1月3日 21時) (レス) id: a3f5eb2b55 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かしわ | 作成日時：2022年12月4日 19時
