・ ページ40
・
『美ノ呼吸 弐ノ型 雲外蒼天』
私の技で空気が澄み渡る
これで炭治郎くんが攻撃しやすくなるならいいな
｢ヒノカミ神楽っ！！！｣
炭治郎くんの刃が無惨に届く
ボトリと頸が落ちた
｢勝っ…た…？｣
『あぁ、夜明けだ…』
父上は日光でないと無惨は倒せないと仰った
日の光にあたり、無惨は崩れていった
｢人間如きが私を討つとはな…
人間も、存外捨てたものではなかったのかもしれない…｣
その言葉を最期に、無惨は燃え尽きた
｢や、やったぁぁぁぁ！！！！｣
隠や他の隊士が喜ぶ
ようやく無惨を討てたのだ
嬉しくないはずがない
『…ぁ……』
一気に体から力が抜けて、地面に崩れ落ちる
｢姉さん！！｣
｢Aさん！！｣
｢A！！｣
そこに出久とかまぼこ組が来てくれた
それに続けて数人の隠が来る
出久が私の体を起こし、支えてくれた
『いいよ…治療しなくて。』
｢ですがっ！！｣
『どうせ私はもう長くない。他の隊士に使ってあげて』
隠は目に涙を浮かべながら下がった
『炭治郎君、ありがとうね。無惨を倒してくれて。
禰豆子ちゃんを、悲しませちゃダメだよ…長男だから、出来るでしょ…？』
｢っはい！！｣
炭治郎くんの頭を撫でる
『善逸君は…そうだなぁ…。
君は、いつも自分を下げているけど、ちゃんと強いこと、知ってるよ…』
｢Aさっ…｣
そういい善逸君の頭も撫でる
『伊之助君には…いつも助けられてたよ…伊之助君見てると、こっちまで元気が出てくるからさ…
これからも、みんなのこと…よろしくね…』
｢おうっ…！！｣
最後に伊之助君の頭を撫でる
みんなぼろぼろ涙を流した
『…いず、く。』
私を支えてくれる出久の頬に手を添える
出久の涙が、私の頬を濡らした
『出久。ありがとう。ずっとずっと、大好きだよ
出久の笑顔には、たくさんたくさん元気貰った
…元の時代に戻れたら、また…会えると、いい…ね…』
もう喋るのが辛くなってきた
言葉が途切れ途切れになってしまう
｢っやだよ、姉さん…死なないでよっ…｣
私の手に自分の手を重ね、先程よりも大粒の涙を流す
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 265人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
廣岡唯 - 柱達どもかな (11月18日 21時) (
レス) @page37 id: 4e6dbece94 (このIDを非表示/違反報告)
そよ - 禰豆子は竃門炭治郎の妹の筈です。 (2020年8月17日 10時) (レス) id: b161648529 (このIDを非表示/違反報告)
かしわ(プロフ) - 恋淵さん» ありがとうございます！そうします！いつもコメントしてくれて嬉しいです！ (2020年5月16日 20時) (レス) id: e8da3e8314 (このIDを非表示/違反報告)
恋淵(プロフ) - もうすぐでヒロアカ編始まりますね!楽しみです(^^)私は�△離�チの方がいいです!!更新頑張ってください!!応援してます!!!! (2020年5月16日 14時) (レス) id: 8c2670d918 (このIDを非表示/違反報告)
恋淵(プロフ) - 番外編ありがとうございます!!楽しく読ませて頂きました!!これからも更新頑張ってください!!!! (2020年5月10日 19時) (レス) id: 8c2670d918 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：かしわ | 作成日時：2020年5月3日 23時
