不良少女は…【角名倫太郎】 (ページ25)

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EPISODE24 ページ25

「どうぞっ」

角名を家に入れ、お茶を出す
ありがとうと言ってお茶を飲む角名。

角名の顔をジッと見つめていると、
「俺の顔何かついてる？」

と、戸惑い気味に聞かれる

「別に…」

二人の間に沈黙が流れる。

「あ、そういえば試合の日程大丈夫そう？」

「あぁー…」
ぶっちゃけ行く気なかったけどすっごいキラキラした目で見てくる。いつもの死んだ目はどこに行ったのやら。どうしよめちゃくちゃ断り辛い

「うん、大丈夫そう」

「本当？良かった。」

やべっ、行く事決定しちゃった。

＊

こうやって見てるとやっぱり角名はカッコイイんだと分かる。

私服もオシャレだし、手足もスラッとしてて長いしだけど意外と腕とかは締まってて筋肉もついてる、顔も悪くない。

強いて言うなら猫背が少し勿体無いくらい。

だけど、そんなのはぶっちゃけ関係ないくらいだ。周りの女子がほっとく訳ない、実際反感買ってたし
なんで、私のこと構うんだろ…

「ねぇ、角名にとって私って何なの？」

「ﾎﾞﾌｯ

は？それはどうゆう意図で…」

私の質問に飲んでいたお茶を吹き出す角名。
その後も動揺気味が、伝わってくる

「そのまま、私には角名がどうしてここまで私に構うのか分からない。だから聞いただけ」

お互いに真剣な顔つきになる

「楽しいから。」

「えっ？」

「Aちゃんといると楽しいんだよね
Aちゃんてさ、見た目はThe不良てっ感じで怖がられてること多いけど、本当は優しくて頭も良くて、ちょっと不器用な子なんだなてっわかるし
メイク落としたら意外と童顔で…「もういいから！」」

「えー、聞いてきたのはAちゃんでしょ」

「うるさい！！」

やばい、顔暑い絶対赤くなってる。
聞くんじゃなかった

「あ、そうだ
試合の時学校の人沢山来るだろうしいつも通りで来たら目立つんじゃない」

「どうゆう意味？」

「だから、メイクだめてっ言う訳じゃないけどナチュラルめにしてきてよ

普通に俺からのリクエストだけど

じゃあ俺帰るね。今日ありがと」

「は？」

そう、言いたい事だけ言って帰った角名の後ろ姿に私は殺気を送る。