不良少女は…【角名倫太郎】 (ページ16)

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EPISODE15 ページ16

なかなか、角名が話を切り出さない…

気まずい沈黙が二人の間で流れる

「あのさぁ、連絡先聞いてもいい？」

やっと、話したと思ったらそんなことか

「フッ」

予想外の発言につい吹き出す

「ちょっ、なんでそこで笑うの」

「ごめんごめん、いやなんかすっごいもったいぶってたから何かと思ったそんなことかてっ思って」

「それでもそんな笑う」

二人で笑い合う

すっごいしょうもない事だけどここまで笑ったのは久しぶりだな

しばらくして、だいぶ落ち着いてきてさっきの返事をする。

「連絡先でしょ？いいよ」

スマホを取り出しアプリを開くとバス停につき、ちょうどバスが来ている

二人で乗り込み、

＊

「なんか意外」

「えっ、何が？」

「いや、角名ってこういうの慣れてるイメージあるから」

確かに、女子に連絡先聞かれる事は多いしやり取りしたことなんて数えきれないくらいにはあるけど

なんとも思ってない女子と、好きな子では全然違う

「はい、コレ私の」

「ありがと」

考えている間に、AちゃんがQRを開いていた。

QRを読み取り、出てきたAちゃんのアカントを追加する

しばらくすると、Aちゃんからメッセージが送られてきた。

Aよろしく

短くて簡素なメッセージ、Aちゃんらしい

角名こちらこそ

俺も一言返す。

横を見ると普段学校では無表情なのに、まるで別人なんじゃないかと思うほどニヤニヤとするAちゃんの顔があった。

そんな嬉しかったのか…

やっぱいいな