何でも屋さんと一人の少女[2bro]

29 過去のミス ページ30

お｢まさかとは思ったけど、ほんとに目を覚ますなんて｣

『当たりが甘かっただけです。そんな最強少女みたいに言わないでくださいよ』


照れるじゃないですか と真顔で続ける


そう、あの後すぐ、私は目を覚ました

その間3人が耐えきってくれたらしい



モワッとする頭を振り払いながら


『もう隙は見せない』


ボ｢変わったなA｣


は？


ボ｢あの時、仲間を殺したのはA、お前自身だ
お前には私の部下を抑えられる強さがあった

なのにお前は逃げた、お前が仲間を殺した｣


ドキリと心臓が跳ねる





『違う、、わ、私は』

ボ｢悪くない？｣



考えたことなかったわけじゃない、

あの時私が、逃げずに残っていたら
みんなは生きていたかもしれない と


ボ｢すべてお前せいだ お前のせいで、そこの3人はここで 死ぬ｣


『3人も、、私のせいで』


ふと3人を見ると
彼らの血 か 返り血かで、わからない血がべっとり付いていた
その姿を見て

現在と過去を重ねる


ボ｢彼らは君を利用してるだけだ、すぐに捨てられるさ｣






捨てられる。





途端視界の端に、ニヤッと笑ったボスの顔が見えた

彼が切りかかってくるのは見えているのに、避けようにも体が動かない



殺しに来てる

切られる そう思った



ガキン


お｢しっかりしろA！｣


同じく日本刀を持つ、おついちは私とボスの間に入りボスの剣を受ける


途端に全身の力が抜けぺたりと座り込む


兄｢お前は悪くない。お前の仲間を殺したのはそいつらだ！
お前は確かに強いかもしれねぇ、だが、15歳のお前が大人数の大人に勝てるわけねぇ！｣


兄者さんが感情的になってる姿を初めて見た

兄｢お前を逃がしたおっさんと、それに従ったお前は間違ってねぇ！｣

そいつの口車に乗るな！


残り少なくなった敵達と戦いながら叫ぶ兄者さん


弟｢A。俺たちはAの仲間だ。
Aを守るためにここに居る

そいつの言う通り、俺達がをAを捨てるなら、今助ける必要なんてないだろ！？

仲間だからだろ！？もっと俺達のこと信じてよ！｣

帰ってまた美味しいご飯作ってよ！


お｢フラグ立てんじゃないよっ｣


そう言いながらボスを蹴り飛ばした、おついちさんは

私のそばに来て

お｢これは君の問題だ、自分で蹴りを付けるんでしょ？｣


おついちさんは刀を私に渡し、内ポケットからリボルバーを取り出した



『仲間。』



＿＿＿＿過去のミスさえ後押しする

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