2-7 ページ39
『おはよ』
｢おはよう｣
.
一緒に帰ったあの日1人になってから反省をして、ちゃんと話せるようになるってコミュ障みたいな目標を立てた
朝の挨拶はたまーに出来るようになった
その間にどんどん彼女との距離を詰めたのは樹
今だって彼女の隣の席に座ってご飯を食べていて
樹の前の席を借りて弁当を開く
会話するのは基本的に俺らでたまに樹がAさんに話を振って ｢ふーん｣｢そーなんだ｣｢ほへー｣って適当な相槌をくれる
授業が終わり、ノートの回収をして教室に戻ると
なにやら見つめあってる2人
｢一緒に帰ろ？｣
｢どした？｣
｢樹さ･･･｣『今日はダメ、図書委員の仕事あるから』
彼女の開く口を見たら
気が付いたらそんな嘘で話を遮っていた
何それ知らない って顔をする彼女
だって嘘だもん ひとつため息をついて
『とにかく今日は無理』
って言ってのければ、それに気が付いてるのか
サラッと帰っていく樹を見送る
図書室に行く と言えば日誌を抱えて後を着いてくる彼女に合わせて職員室へ向かえば
不思議そうにするから
『樹いるかもよ』
なんて思ってもないこと言って
目を離したらどっか行っちゃいそうな彼女と
職員室へ向かった
＿＿＿＿
向かいに座って数学の課題をやり始めた彼女をバレないように見ると
何やらブツブツ言いながら、眉間に皺を寄せたり下唇噛んだり、教科書をパラパラめくる
次は諦めたような顔をして席を立とうとするから
『何がわかんないの？』
『･･･Aさんって意外と馬鹿なの？』
最初の方の問題で止まっている彼女に、つい本音が漏れた
『ここはそれじゃなくてもう一個の公式』
｢モウイッコ？｣
『⋯』
向かいにいるといちいちプリントを逆さまにしなきゃ行けないのが、面倒になって
隣に来てもらおうと思ったけど、俺が移ることにして
空けてもらった隣に座って勉強を再開した
.
最後の問題を解き終えて、顔を上げた彼女の顔が思いのほか近くにあってお互い少し距離をとる
気が付かないうちに距離近くなってたな って高鳴る胸を押おさえて
時間が遅くなったことを気にしてるAさんをいなして、学校を後にした
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 582人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
くらふぁー(プロフ) - akikumaさん» はじめまして、コメントありがとうございます！やっぱこの方は拗らせガチですよね、、！笑そう言っていただけて嬉しいです！夢主さん目線書いてる時に北斗はこう思ってるんだよ〜って考えるのが楽しかったです、、！きながーにお待ちください！ (2023年1月20日 18時) (
レス) id: aaa92dd927 (このIDを非表示/違反報告)
akikuma(プロフ) - 初めまして。最後まで読みました！すごくキュンキュンしました🥰拗らせ北斗くんもなんだかぽくて好きです。北斗くん目線もとってもよかったです！あのときこうだったんだぁ〜とニヤニヤしながら読んじゃいました🤭次回作も楽しみにしてます！ (2023年1月19日 22時) (レス) @page50 id: 5677edd0e4 (このIDを非表示/違反報告)
くらふぁー(プロフ) - のまんぼーさん» 初めまして、お読み頂きありがとうございます。北斗くん目線も楽しんでいただければと思います…♪ (2023年1月18日 10時) (レス) @page31 id: aaa92dd927 (このIDを非表示/違反報告)
のまんぼー(プロフ) - 初めまして。お話読ませてもらってます。最終で楽しみです。かっこよくてキュンキュンしてます！ (2023年1月18日 2時) (レス) id: b15a367a8c (このIDを非表示/違反報告)
くらふぁー(プロフ) - まゆみんさん» たまらなくかっこいいですよね、、かっこよさが伝わるようにかけて良かったです🎶 (2023年1月12日 23時) (レス) id: aaa92dd927 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：くらふぁー
| 作成日時：2023年1月4日 23時
