2-4 ページ36
覚ました時に初めて彼女を見た日を何となく思い出して。その日と同じように早めに家を出て電車に揺られる
透き通った空に少し先には富士山が綺麗に見える
「今日も雪は降らないな」
教室の前で1つ深呼吸をしてから扉を開けて中に入ると
少し驚いた顔をしたAさんの目が合うけど、直ぐに視線は本に戻って行った
彼女が大切にしてる時間なら邪魔することは出来ないので、自分も本を読み始める
少しの希望を込めて音楽は消した
話しかけられても気が付けるように
パラパラとみんなが登校してきた頃、彼女が本を持って廊下を歩いていくのが見えた
戻ってきたのは予鈴の少し前
その日も話しかけることも掛けられることも無く終わった
__
「今日は委員会と係決めるぞ〜とりあえず学級委員から」
「私北斗君あげたらあげるわ」
「私樹〜」
「競争率ヤバそうww」
『･･･』
Aさんは変わらず図書委員なのかな
少し気になって振り返るも興味無さそうに窓の外を見ていて
「じゃぁ、次図書委員なりたい人〜」
「居ない？あ、えっと･･･Aさんありがとうございます。
あと一人居ますかー？」
こんな好都合なことないって思いながら『じゃぁ』
と手を上げる
「はい、松村くんねありがとうございます！」
後ろの方から、声が聞こえるけど知ったこっちゃない
人で委員会を選ぶからそんなことになるんだよ
『ブーメランだな』
.
「解散」
「うぇーい、やれば出来るじゃん北斗」
『うるさい、たまたまだよ』
「一緒に帰れよ〜またなー」
茶化してくる樹と別れて図書室に向かう
平常心
彼女の隣の椅子を引いて『よろしく』
ただの挨拶なのに難しくて思ったより声が低くなって、やばい
って思ったけど彼女は気にする様子もなく「こちらこそ」
とだけ答えた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 582人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
くらふぁー(プロフ) - akikumaさん» はじめまして、コメントありがとうございます！やっぱこの方は拗らせガチですよね、、！笑そう言っていただけて嬉しいです！夢主さん目線書いてる時に北斗はこう思ってるんだよ〜って考えるのが楽しかったです、、！きながーにお待ちください！ (2023年1月20日 18時) (
レス) id: aaa92dd927 (このIDを非表示/違反報告)
akikuma(プロフ) - 初めまして。最後まで読みました！すごくキュンキュンしました🥰拗らせ北斗くんもなんだかぽくて好きです。北斗くん目線もとってもよかったです！あのときこうだったんだぁ〜とニヤニヤしながら読んじゃいました🤭次回作も楽しみにしてます！ (2023年1月19日 22時) (レス) @page50 id: 5677edd0e4 (このIDを非表示/違反報告)
くらふぁー(プロフ) - のまんぼーさん» 初めまして、お読み頂きありがとうございます。北斗くん目線も楽しんでいただければと思います…♪ (2023年1月18日 10時) (レス) @page31 id: aaa92dd927 (このIDを非表示/違反報告)
のまんぼー(プロフ) - 初めまして。お話読ませてもらってます。最終で楽しみです。かっこよくてキュンキュンしてます！ (2023年1月18日 2時) (レス) id: b15a367a8c (このIDを非表示/違反報告)
くらふぁー(プロフ) - まゆみんさん» たまらなくかっこいいですよね、、かっこよさが伝わるようにかけて良かったです🎶 (2023年1月12日 23時) (レス) id: aaa92dd927 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：くらふぁー
| 作成日時：2023年1月4日 23時
