2BRO短編・中編小説3！

あめ ページ20

2BRO空前の飴ブーム

カラコロと雨が歯と当たる音がひびく

兄者に棒付きキャンディーを貰った三日前、すっかりハマってしまってお得パックを買ってリビングに置いておけば、Aちゃん、弟者へと伝染して行った

今では4人して口から白い棒が出ている


『飴舐めすぎて口の中切れて痛い』
兄「アホがいる」
『兄者はいつも舐めてるけど、痛くならないの？』

兄「俺はちゃんと修行してっからな」

『･･･ふーん。ねぇ、おついちさんの何味？』

「メロン」

『ちょーだい！』

「あらメロン最後だった？」

『わかんないけど！交換しよ！私のイチゴと！』

弟「だーめAは俺のレモンと交換！」

『え、メロンがいい。』

「僕はいいけど、舐めかけよ？」

ん、と飴を差し出す

『舐めかけ同士だからいいの！』

兄「なんだそりゃ」

弟「やだやだ！俺がAと･･･！」


『やーだ！おついちさんのが欲しいの！』


お「僕のが･･･欲しい･･･」

兄「やーん、Aちゃんのえっちー」

下半身を見つめてつぶやくおついちに
口元に手を当ててニヤつく兄者

赤面させて俯く弟者

『そ、そうゆう訳じゃ！』

もう！っと弟者の口から飴を引き抜き、代わりに自分が舐めていたやつを弟者の口に突っ込んだ


気づいたら飴の交換は終わってるし、さらに赤面した弟者は幸せそうに飴を舐めてるし、なんか怒ってるAちゃんは部屋に戻っちゃうし


僕の飴はメロン味のままだし

僕のが欲しいって言ったのに



END

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