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98音 ページ2

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『……ねむい』




あれから数日。
拓弥先輩とは一回も会ってない。
学校が広いから余計に会えない。




連絡も無く部活も来ない。




『はぁ〜、何してるんだろ……』




うざがられて避けられてんのかな…。
それだったら…つらいな…。




「朝からため息?」


『……あ…お兄ちゃん…おはよう』


「おはよう、A
今日さ、俺先行くから! じゃあ! 」


『えぇ〜!? もう行くの!?』


「ごめんな! ご飯置いてるから!」


『うん……わかった
いってらっしゃい〜!』


「行ってきます!!」




朝起きてリビングに行くと
もうお兄ちゃんが行くところだった。




そんな早くに行ってなにするんだろ……。




『はぁ〜、お弁当作らないと……。
今日は直弥とご飯を食べる日だ〜』




あ、そういえば!!!
拓弥先輩……テラスで食べてるのかな
この前の見てたって言ってたし…きっとそうだ!!




『よっしゃあ! 今日こそ会うぞー!』




って……意気込んだのはいいけど。




「A? どうしたの」


『なんでなの…拓弥先輩……いない』




テラスに来たは良いけれど
居るのは佑亮先輩と祐基先輩だけ……。
おかしい、避けられてる気しかしない。




「拓? 拓なら今、家にいるよ」


『え!? なんで!? いつから!?』


「なんでかは分かんないけど
3日くらい休んでると思うよ」




何それ!?そりゃ会えないじゃん!
風邪……とか!? 熱とか!?




『お見舞い行ってもいいかな!?』


「え……いや…どうだろ?」


『直弥今日部活……ある…わ…』




今日勇斗が明日、練習試合あるから
今日夜遅くまで部活だー!って騒いでた…。




『はぁ…拓弥先輩に会いたい……』




今日会わなきゃ土日挟んでしまう。
もっと会えなくなっちゃう…。




「…連絡すればいいじゃん」


『…既読つくかな!?』


「いや?分かんないけど連絡してみたら?」


『…うん……あとでしてみる…』


「ん……あ!
この卵焼き美味しい!!!」


『え!? 本当に!?』


「うん、うまい!」


「よかった〜!」




考え事してて砂糖入れすぎた!?って
朝なったから……作り直そうと思ったけど
時間なかったもんな……。




「俺今日食べ終わったら
勇斗とサッカーするけど…Aも来る?」


『行く! サッカー見るのすき!』


「じゃあ早く食べ終わって」


『うんっ!!』




拓弥先輩…気になるな……。
どうしたんだろ……。




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設定タグ:タクヤ , 超特急 , 草川拓弥   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:凛桜 | 作成日時:2019年1月31日 17時

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