にじゅうよん ページ26
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錦戸さんは涙を拭うように目を擦り、
部屋を出て行った。
何であんなこと言ったんだろう。
どうして自分から手を離されるようなことを言ったんだろう。
携帯を手に取ったら、
タイミング良くなった携帯。
「…はい」
大倉「俺、大倉」
「…知ってます」
大倉「あれ？元気ない？」
「…大倉さんのせいです」
大倉「えー？俺？」
「…いや、ごめんなさい、ほぼ初対面なのに」
大倉「あ〜まさか亮ちゃんとなんかあった？」
「そのまさかです」
大倉さんの声に落ち着いて、
私はそのまま床に座り込む。
壁に寄りかかって、瞳を閉じれば
なぜか錦戸さんを思い出して泣きそうになった。
大倉「明日暇？」
「…はい」
大倉「よし、じゃあ飯行こ」
「…はい？」
大倉「失恋には新しい恋やろ」
いやいやいや、何を言ってるんだこの人。
錦戸さんの次に大倉さん？
こんなのバレたら即ファンに殺されるて。
大倉「…それに、Aちゃんの事知りたいし」
「…大倉さんって、やっぱりチャラいですね」
大倉「はぁ？(笑)人がせっかく…」
「嘘です、ありがとうございます」
大倉「…とりあえず、明日の7時くらいに駅に迎え行くわ」
「…分かりました」
大倉「ん、それじゃあまた」
「はい」
大倉「おやすみなさい」
「…おやすみなさい」
電話を切って、動こうと思ってもなかなか体は動かない。
…明日、何着て行こう。
私は早く、錦戸さんを忘れたかった。
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あ(プロフ) - 毎回更新楽しみにしてます(^^) (2019年2月26日 18時) (
レス) id: 4d289c40c8 (このIDを非表示/違反報告)
(大川 )あや(プロフ) - 初めまして！もうずっときゅんきゅんが止まりませんでした！ありがとうございます！続き制作頑張って下さい！ (2019年2月22日 15時) (レス) id: af94ab82c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やんちぇる | 作成日時：2019年2月19日 22時
