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それはクシャクシャになってしまった
名刺
『あーあ』
雑にシワを伸ばし終えると、闇医者はコンプレスに差し出した
『腕、無かったら困るでしょ』
『ここ義手取り扱ってるから電話してみるといいよ』
Mr.「お〜ありがてえ」
『料金多分これぐらいかな。あ、4割は僕のになるから』
Mr.「たっっっか！！」
『当たり前じゃん 闇 なんだから』
「仕方ないよ…義爛にでも頼んで前払いで出してもらってツケてもらお」
Mr.「はぁ……」
『…………アンタはこっち』
「え？私……？」
ナナの手に渡されたのは、少し綺麗な名刺だった
『……そこは君みたいな子に医療免許とか薬、医療器具とかを売ってくれるところ』
『当然勉強要るけど、受かれば正規の医療免許貰えるよ、身バレはしない』
『ただとんでもないお金がかかるんだけどね』
「……私、お金」
『いいよ 僕が出してあげる』
「ええぇ！？？」
Mr.「おいおい女の子に媚びへつらうなよ！！」
『僕がさぁ、臓器売買したご遺体さん』
『嫁だったんだよね』
「嫁……!?」
『事故で死んじゃってね その時僕の子供が医者になるなんてバカみたいなこと言ってたからそれだけは叶えてやりたかった』
『でも個人病院の医者じゃ稼ぎは知れてるし』
『とっても1人じゃそんな学費資金払えなくて、嫁なら許してくれるかなぁって』
「……」
『けどダメだった。あの世の嫁どころか生きてる子供にすら縁切られちゃって今じゃ闇医者』
『たぶんだけど、君ぐらいの年齢なんだよね 子供』
『こんな職してるけどさ。僕も人なわけよ 人の親なのよ』
『償いって言うと聞こえ悪いけど、頑張りな〜？』
闇医者はヘラヘラと笑い終えると
『あ、でも治療の代金は貰うからね』と言い捨て
手を振りながら部屋を出ていった
ナナは静かに深く
部屋を出ていく闇医者の背に対し、頭を下げた
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冷燈（れいひ） - おもろかったです!更新を楽しみにしてます(*^ ^*)頑張ってください♪ (2021年12月23日 18時) (
レス) id: d89adcd8f7 (このIDを非表示/違反報告)
先生ｙｔ(プロフ) - まこさん» わああああ！！ありがとうございます！めちゃくちゃ嬉しくて励みになります！ (2021年12月9日 21時) (レス) @page1 id: d623a4dca0 (このIDを非表示/違反報告)
まこ(プロフ) - 初めまして!1からおもしろくて一気読みしてしまいました!♡感情移入して泣いちゃうくらいおもしろいです!これからも頑張ってくださいᐡ⸝⸝> ̫ <⸝⸝ᐡ (2021年12月5日 10時) (レス) @page1 id: 5f83351de0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：先生夜兎 | 作成日時：2021年12月3日 2時
