１１ 主side ページ11
「・・・」
弔と同じベッドで、彼の横に眠り、彼の体温がジワジワと伝わってくる
同じはずのシャンプーも、違って香る
彼の身動き一つ一つに意識してしまい
また私も意識されるかと思い、体が固まる
死柄木「ちゃんと指包帯巻いてるから大丈夫だ」
壁の方を向いて眠っていた弔
起きてたんだ
「ありがと」
「でも眠る時まで気を遣わせるの悪いし」
「私全然ソファで寝るよ？」
死柄木「・・・」
彼は壁の方を向いていた体を動かし、私の方へと体を向け
彼の少し長い前髪が揺れ
赤い瞳が私を映す
死柄木「ソファなんかに行かなくていい」
死柄木「言っただろ」
死柄木「俺と居ろ」
その言葉に少し鼓動が大きくなったことがバレてませんようにと祈ったが今私の顔は少し微笑んでいるかもしれない
布団の中で彼の手が私の腰に触れたのが分かった
死柄木「だからもっとこっち来い」
「・・・壁の方向いてたくせに」
死柄木「うるさい」
私は言われた通り、体を弔に近づけた
より一層彼の体温が伝わる
死柄木「あのさぁ」
「なに？」
死柄木「・・・」
なにかしたそうな彼の表情に気づき
「いいよ」
と言うと彼は私の胸元へと顔を埋め、強く抱きしめた
「甘えたかったんだ」
死柄木「二人になったの久しぶりだろ」
死柄木「ナナトガん所で寝るし」
「そうだね」
「ごめん」
とは言ったが悪い気はなく
むしろ放置していた彼が今甘えてきている状況に
二ヤケながらも
私は彼の頭を撫でた
死柄木「こうやって俺とだけ寝てろ」
「でもたまにはトガちゃんの所にはいきたいな」
死柄木「・・・たまにだけだからな」
「はいはい」
死柄木「お前は俺のだ」
眠そうな彼の声は
その一言を言い終えると
静かな寝息へと変わっていった
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冷燈（れいひ） - おもろかったです!更新を楽しみにしてます(*^ ^*)頑張ってください♪ (2021年12月23日 18時) (
レス) id: d89adcd8f7 (このIDを非表示/違反報告)
先生ｙｔ(プロフ) - まこさん» わああああ！！ありがとうございます！めちゃくちゃ嬉しくて励みになります！ (2021年12月9日 21時) (レス) @page1 id: d623a4dca0 (このIDを非表示/違反報告)
まこ(プロフ) - 初めまして!1からおもしろくて一気読みしてしまいました!♡感情移入して泣いちゃうくらいおもしろいです!これからも頑張ってくださいᐡ⸝⸝> ̫ <⸝⸝ᐡ (2021年12月5日 10時) (レス) @page1 id: 5f83351de0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：先生夜兎 | 作成日時：2021年12月3日 2時
