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北斗との出会いは高校の入学式
同じクラスで隣の席にいた彼は
普段からあまり自ら発言するタイプでは無いし
無口な方で
(苦手だなあ)
と思ってた
入学してから少し経ち…
違うクラスから5人、休み時間に北斗の席付近に固まって話していた
(私の席座ってるし……田中樹…？くんかな)
田中樹は普段から北斗となんとなくセットで一緒にいるから顔と名前も知ってる
そんな事を思ってるのを知らずにゲラゲラと笑う集団。その中心には“松村北斗”くんがいた
樹「っはー…マジうける！はい、次北斗問題出して」
北斗「あっ、え〜？んじゃあ…えっと
パンはパンでも食べられないパンはな〜んだっ」
ジェシー「腐ったパンとか」
高地「フライパンも鉄板だよねぇ
あとピーターパンとか言う人いる」
慎太郎「人を食べようとか思わないからね」
樹「あと賞味期限切れのパンとか」
ジェシー「虫が乗っかっちゃったぁとかそうあうアレとかね」
樹「まぁなるべく洗って食べれるものは食べていきたいよね」
京本「うんうん」
北斗「………素敵っ」
どっ、と笑いが起こる
(さっきまでなんでもありの謎々だったのに松村くんの時だけ真面目に…不憫だな、松村くん…)
授業以外は大体この6人で集まってたわいも無い話をして笑うことが多くなっていった
ある日、下校途中、一緒に帰っていた友達と別れて家の近くの本屋さんに立ち寄った時
出入り口で本の会計を終えた北斗に会った
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作者名：なつかぜ | 作成日時：2021年5月15日 18時
