美しい七つ葉の魔導書を持つ少女 (ページ5)

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「あれってハブシャス家のサリム」

 「あの四つ葉の奴とやるらしいぞ！」 

「はっ、流石の四つ葉も貴族には敵わねーって」

次の対戦相手は貴族風の青年と黒髪の少年 が現れた

リン(へえ、初代魔法帝も授かっていた四つ葉の所持者か。さてと、どんな戦いにな…)

「風魔法"暴嵐の塔"」

少年が魔導書を開き魔法を放った瞬間、そこに竜巻が起こり相手を襲う。一瞬の出来事だったが相手は気を失い少年の対戦の終わった  。その結果に全体が驚きで声を失っていたが当の本人は悠々とその場を後にした

リン(…つまんな！？何で彼はあんな面白くないゲームをするの？)

リンは目に見えてつまんなさそうな顔をしている

「君、俺の相手しない？」

後ろから貴族風の男性に声をかけられた

リン「いいんですか！」

「いいさ。(ま、七つ葉とはいえ奴は強くなさそうだし)」

貴族の心の言葉をリンは知らなかった

「これが実技試験最後の対戦だね。両者前へ……」

リンと貴族風の男が前へ立った

「では、始め！」

その合図で試合が始まった

「ほら、かかっておいで」

リン「わかりました…」

リンは相手の出方で決めてようと思った為少しあたふたしてしまった

周りから「戦いなれてなさそう」とか「七つ葉でも貴族相手には無理だろう」などと聞こえてくる

リン(どうしようかな〜)

リンはそのまま魔法を放つことにした。周りの空気の流れが変わり､その風は鋭く当たると擦り傷が出来る

「なんだあの魔法、風魔法か？」

「でもなんだか地味というか…」

「やっぱり下民は下民ね」

リン(はっ？誰、僕のこと地味って言った奴は！！)

地雷のようものを踏んだのか、リンの額に怒りのマークが浮かばれた

「なんだ？その程度なのか？」

対戦相手の男は擦り傷があるが、煽るようにリンに話しかける

「やはり、何も持ってない下民が七つ葉の魔導書を持っていたとしても宝の持ち腐れとあうか。豚に真珠とでも言うべきか」

リン「豚？」

「おっと、失礼」

失礼だと思ってない男は魔導書を開いた