美しい七つ葉の魔導書を持つ少女 (ページ4)

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試験は次々と進み。ついに最終試験

「最終試験は実戦形式で行ってもらう」

「戦いだ！！２人１組で戦え！魔導書を使っても構わない！」

ウィリアムの近くに座っていた団長が言った

リン(面倒くさいなー…)

辺りを見渡すが七つ葉と言う事もあり相手を見つける事すら難しい

リンが対戦相手を探してると最初の対戦相手か始まる

ウィリアム「では、始め！」

ウィリアムが試験の開始を告げる

「手加減なしだぜー！？勝負だアスタ！！フッハーー！」

相手の青年は魔導書を開き、魔法を創り出す

「青銅創成魔法"青銅の防護魔砲球"」

青年を球体で包み所々に大砲みたいな突起物が付いている

リン(パッと見、攻防一体の球体って感じかな〜)

少年からは魔が感じられなく、魔法が使えるか疑問視する声がある

「遠慮しないでかかって来な､フッハ！」

「…おう、んじゃ行くぜ」

少年がそう言った瞬間、彼はもう青年の目の前にいた

リン(あれは…五つ葉の魔導書。確かあの人が悪魔が宿っているって言ってたな。でも、そんなの抜きにして魔法なしであのスピードか…)

少年は後頭部あたりにある魔導書から出ている剣を掴み、剣を青年に向かって下ろした

「俺はテキトーに頑張っていい思いをする為に魔法騎士団に入るんじゃねー。死に物狂いで魔法帝になる為だ」

今度は周りに聞こえる声で 彼は真っ直ぐにそう言い切った

「あの剣、魔法か？」 

「最果ての落ちこぼれじゃなかったのかよ！？」 

「それに彼奴今…魔法帝って……」  

勝利を掴んだ少年に驚きの目を向ける受験生達だが、やはり受験生たちが気になったのは最後の言葉

「ざわざわうるせぇぇーー！！ 俺は魔法帝になるっつってんだ 文句あるかクラァァ！！！」

  周りの騒がしさにいらついたのか、かき消す様に大きな声で叫ぶ少年。勝利を掴み取った筈なのに周りの声は称賛ではなく、皮肉や嫌味の嵐

  「最果て出身の下民が何言ってんだ」

 「はやく引っ込め愚か小僧」

「誰が愚か小僧だー！！」

 ブーイングの中、少年の試験も終わり青年は回復魔導士に連れてかれた  

リン(あの剣…彼には魔力がないなのに相手の魔法を破った？いや、"打ち消した"のか。…魔法を打ち消す魔法。"反魔法"か…)

一瞬だった少年の戦いをリンは楽しそうに笑った