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幽霊？（gt） ページ22
「傘貸してくれてありがとね。」
傘を貸した日から二日ほど経った放課後、校門前でたまたま彼女に出会い、傘を返してもらった。
「いいよ、別に。」
あれから俺は彼女の笑顔を思い出すだけでくすぐったいようなもどかしい感覚に胸が占領されていた。
その感情の名前は、なんとなくわかっていたものの認めてしまうのはなんだか癪に触るので認めたくなかった。
「お礼にさ、見せたいものがあるんだけど着いてこない？」
日傘の下から覗く可愛らしい笑顔に影が落ちている。
「帰っても暇だしいいよ。」
帰っても暇というのは本当。
だけどそれだけの理由でよくわからないところについて行く訳ではない。心のどこかでは彼女の事をもっと知りたいと思っていた、だから彼女の提案に乗ることにした。
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作者名：ちゃそ | 作成日時：2022年5月29日 1時
