０５．“彼女”のお願い ページ7
貴「…」
Aは今、家に戻り準備をしていた。
〜数刻前〜
「緋龍の元へ向かってほしいのです」
貴「え？ それって…」
“彼女”がAに衝撃を与えたのは言うまでもない。
緋龍は地上にいる。
つまり“彼女”は、Aに
だが、Aはそうは思わなかった。
＿＿いや、思えなかった…
名無し「お待ち下さい！！」
血相を変えた名無しが勢いよく起き上がる。
名無し「その役目は我々騎士団がッ…！！」
貴「兄さん！！」
無理に動いたために、傷口が開いてしまったようだ。
包帯が紅く染まる。
「騎士団は皆、動ける者はいません。他の者も…」
名無し「しかし、Aは…！」
「…“あの日”を忘れたことはありません」
“彼女”が悲しげに俯く。
そして、意を決したように顔を上げた。
「辛いことは知っています。その上でのお願いなのです」
貴「…」
…Aにも思うことは色々ある。
だが、黒フードを放ってはおけなかった。
貴「分かりました」
名無し「A…！！」
「ありがとうございます、A」
Aは何か言いたげな名無しに、「行ってきます」と
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Mikan(プロフ) - 続きが気になります！ (2020年5月11日 23時) (
レス) id: 63309389fa (このIDを非表示/違反報告)
ユエ - とても面白かったです！早く、続きが読みたいです。更新お願いします！ (2018年5月26日 19時) (レス) id: 9b6ae3d64f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：三毛猫マーブル | 作成日時：2016年4月17日 21時
